No Guts,No Glory
久しぶりにアナログをリリースする。LAVAベストからのリカットで、Page2に収録されている、
・Moon Dust / LAVA feat.Sissy People
(LAVA's Sissy Goes Forward Remix)
・Dance In The Wind / LAVA feat.Jerome"Jerry"Preston
(LAVA's Cross Fade Rework)
・Sing / LAVA feat.Wilma de Oliveira
(LAVA's Shape Of The Belgian Bossa Nova Remix)
・Aile Alegria feat.Incognito
の4曲を1枚に収録した。フロアーを意識したリミックスが多いので、DJは重宝するはず。かねてからアナログ希望の声が多かったのと、僕が久しぶりにカッティング(レコードに音を入れる作業)をしたかったので、
先週の火曜日にカッティングスタジオのある東洋化成
に行ってきた。カッティングエンジニア、なんと30年以上の手塚さんは、北島三郎も五木ひろしもサザンオールスターズも浜崎あゆみもLAVAも、全部レコードにしてしまうこの国を代表するカッティングエンジニアだ。実は何年か前に東洋化成には、手塚さんが手塩をかけて育てていた若きエンジニアがいた。彼を取材にNHKが来た時、たまたま東洋化成で仕事をしていた僕はインタビューを受け、ゴールデンタイムのNHKのニュースに登場した。後で見て、あまりに偉そうだったので反省もした。
それはさておき、その若きエンジニアも結局東洋化成を辞めてしまった(番組まで出たのに情けない奴だ)。僕はその後の事が気になっていたので、ちょくちょく手塚さんにどうなっているのかを聞いていた。「職人であるし、需要が今後も続くかどうか不安定なアナログレコードのカッティングエンジニアだから、継承する人間が出て来るかは分からない」 BY 手塚氏。
が、しかし。
こないだ行ってどうなったかを聞いたら、募集をしたそうで、なんと7人も面接に来たそうだ。下は22歳の若者までやって来たそうだ。まだ誰を採用するかは決めかねていると言ってはいたが、とにかくこれでもし手塚さんがリタイアしたとしても、東洋化成のカッティングの歴史はまだまだ終わらずにすむのだ。
この時代、アナログレコードが売れない事を嘆いている人はたくさんいるが、それを作っている職人は、ちゃんとリレーションを行う努力をして、まだまだ美 しい音のするアナログレコードを世界に発進しようと頑張っている。僕も久しぶりにレコードになったLAVAの音をその場で聴いて、当たり前だが「やはり良い音」と再確認した。リリース日が決まったらまた報告します。
そしてそして、遂にやったぜLAVA先生。東京医科歯科大学歯学部付属歯科技工士学校同窓会、技友会総会(長い......)の文化講演100分間、燃焼しました。
前日の夜、入った事のないシフトに入ってしまった僕は、どうしてもその変なシフトから抜け出る事が出来ないまま(要はスーパー緊張状態)当日の朝を迎えてしまった。問題は、学生だけならまだ勢いで何とかなるかもしれないが、この日は技工士の世界でも有名な先生方も多数いらっしゃるのだ。それなのにもかかわらず、タイトルが
"No Guts,No Glory"。
輪をかけて、ターンテーブル2台、 CDJ2台、スピーカーまで持ち込んでの、おそらく国立大学では決してあり得ないであろう爆発講義である。大丈夫なのか、 LAVA先生........
壇上に上がるその瞬間まで、その変なシフトからニュートラルになれない僕は、白衣を着て、「LAVA先生」と名札を付けて登場。ありゃ、あまり受けない.......
もうそこからはどう話して、何を伝えて、どう踏ん張ったのかは覚えていないが、みんながちゃんと耳を傾けてくれていたのは分かった。当たり前だが全員こっちを見ているから。
そしてその目は真剣である。
これだけは決めていたが、僕からどうこうしなさいという話は一切しなかった。立場も違うし、僕が何かを言える身分でもない。ただ自分の、ある意味暑苦しい歴史を話す事で、少しでもそこから光のようなものを見いだしてくれればという、それだけの思いで精一杯話した。どんどんと僕もリラックスしていき、会場に集まった人達も柔らかくなっていくのが分かった。
最後には「DJとは一体どんな事をしているんでしょう」というタイトルで、僕らが普段やっている仕事をDJ機材を前に披露した。そう、公開DJである。一緒によく仕事をするVJの足立さんにも協力してもらい、ビデオカメラを2台用意して機材の横に設置して、僕の手元を巨大なスクリーンに映し出した。彼等彼女達は真剣な表情で、少しだけ体を揺らして見つめ続けた。
気が付いたら100分が経っていて、たくさんの拍手を長い間受けた。どうやら話は伝わったようだ。臨時販売した僕のCDは全部売れた。そして驚いたのは、僕が何よりも不安に感じていた、僕よりも年配の先生方に受けたのだ。彼等は何枚もCDを購入してくれた。僕はその全てにサインをして、握手を交わした。先生方は口を揃えて僕に言った、
その後の懇親会にも呼んで頂き、技友会OBでもある大先輩の先生達と話をしたが、僕が思っている以上に、技工士の世界は緊迫状態にあると言う。後継する若者が出て来ないというのが現状で、この世界に足を踏み入れても、途中でドロップアウトする人達が増えているという。そんな中、何者かも分からない僕の話を真剣に受け止めていただき、君の話を聞けて本当に嬉しかったとも言っていただいた。僕は当初、学生達を元気に出来ればという思いだけで話をしようと 思っていたが、僕が勇気を与えたのは、この世界をひっぱる先生達の方であった。これには驚いた。
もちろん学生達も元気に僕とハグを交わし、きっとパーティーにもこぞってやって来てくれる事だろう。ただ現状はシビアだ。その彼等がどれだけ踏ん張ってやっていってくれるかは未知数である。ただ今回の僕の話と公開DJが、少しでもエネルギーとなり、学生達のガソリンになってくれれば嬉しく思う。
今回偶然にもふたつの「継承」に関連した話になったが、僕も思う。
「僕の音楽は僕だけのものじゃない。たくさんの道を今のうちにみんなに作ろう」
Live 4 Love.
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コメント
ステキな講演でした。
LAVAさんの周到な準備に驚きました。
もっと曲作りについて聞きたく思い、あっと言う間に
時間が経ちました。
年配の方に受けたのは、LAVAさんのひたむきな過去が
伝わったからではないでしょうか?
今度はまた、DJのLAVAさんを訪ねようと思います。
投稿: Chisso | 2008年4月 3日 (木) 18時54分
LAVA先生、ご講演ありがとうございました。先生から大きなエネルギーいただき、
学校を旅立つ学生も勇気が湧いてきたことと思います。
また懇親会でも最後までお付き合いいただき心より感謝いたします。
会員にとっても非常に有意義な時間を過ごすことができました。
これからもお体にお気をつけて、更なるご活躍をお祈り申し上げます。
投稿: 技友会 | 2008年4月 8日 (火) 11時34分
Chissoちゃん、
来てくれてどうもありがとう。いや、この緊張感はとてつもなかったよ。でも終わった後はとても心地良い感じがしました。来てくれた方達も喜んでくれたようで何より。
またパーティーで会いましょう。
技友会様
貴重な時間を僕に託してくれて本当にありがとうございます。なんだかんだ言いながらも僕も同時に勉強したような気がします。今後はダイレクトに僕の音楽を浴びにいらして下さい。巨大なエネルギーを蓄えて待ってます。
投稿: LAVA | 2008年4月 8日 (火) 23時51分