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2008年5月

2008年5月31日 (土)

愛にまつわる話

我が家の最寄り駅前商店街に、いかにも商店街の中にあるという趣きの靴屋さん「ライオン堂」がある。そこに1匹の犬がいる。僕はあまり犬を可愛いとか、欲しいとか思う人ではないが、その犬は間違いなく「可愛い」のだ。だから名前をつけた。

「ゴンペスケ」。

正確に書くと「ゴン・ぺ助」。何故「ゴン・ぺ助」かと言うと、それも近所にある飲み屋さんの名前で、変な名前だなとずっと思っていた。それがとっさにその犬を見た瞬間に出てきてしまった。だから僕は彼(か、彼女か知らないが)を見ると「ぺ助...」と心で呼ぶのだ。

僕は犬派でも猫派でもない。

ウサギ派だ。ずっとウサギを飼っていたから。

でも8歳ぐらいの時に犬を飼っていた事がある。白いマルチーズで名前は「ジョンソン」。
その頃、読売ジャイアンツに初の外国人選手とかいう触れ込みで、ジョンソンが入団した。幼心に「シンプルな名前だな」と思った。だから「ジョンソン」と付けた。まるで愛がない。学校から帰って来ると、彼はジョンソンなんだから野球を一緒にしなければと思い、キャッチボールを試みるのだが、ジョンソンはボールを受け取らない。ノックもしたが見向きもしない。「ジョンソン、駄目じゃないか!!」と怒ってみてもまるで無視。あげくの果てにジョンソンは雨の日に僕から逃げて、我が家からいなくなった。こんな話、聞いた事ない。
そう、最初から愛が足りないし、彼は野球選手ではない。名前は大事だ。

今、Tania Pantojaというキューバのシンガーのリミックスを手掛けているが、僕は彼女に会った事がない。前作があるのかも知れないが、聴いた事がない。
僕はたいてい、外国人との仕事をする際にその人達が住んでいる国に足を運び、彼等に会いに行って仕事を共にする。僕はその渡航費用をレコード会社から出る制作費から捻出する。最近の音楽界の傾向としては、海外との仕事をする際はデータのやりとりをインターネット上で行う事が多い。理由はふたつ。便利だし、予算を削減できる。このボーカリストと仕事をしたいと思ったら、トラック(カラオケ)を送り、歌ってもらい、その歌のデータをまた送ってもらえばいい。

実際僕も何曲かはそうして完成させた曲もある。時間と予算の都合で。ただ今でも行けば良かったなと思っている。ある日本人の作曲家が「私は曲を作っているのではない。生んでいるのだ。だから私は産曲家だ」と言っていたインタビューを読んだ事がある。僕もそうだ。生まれたものは最後まで愛する必要がある。データのやりとりでは、肝心なディレクションが人任せになってしまう。出来ればそうはしたくない。

なので、今回のTania Pantojaのリミックスは何処に愛を注ぐかで悩む。会った事がないし、これから会う予定もない。よく「LAVAさんはどうやって曲を作っているのですか?」と聞かれるが、愛とイメージを大切に作っていると言う。こう言われてもよく分からないかもしれないが、それが物を作る上では大切な事だと思う。

で、最近はパーティーが多いし、新曲のリリースもまだ遅れているから(何曲かは出来ているんだよ)、このリミックスは僕のDJ-SETの1曲目に持って来る感じで作ってみようと思い、始めてみた。要は歌っているアーティストではなく、集まるお客さん達に愛を降り注ごうとイメージしながら作り出した。これがなかなか爽やかで良い感じなのでお楽しみに。

P5270022それでこないだ、「ライオン堂」の前にまたまた「ぺ助」がいたので、見つめていたら寄ってきた。そこの女主人も寄ってきたので、


「この犬、名前はなんていうんですか?」

「ハッピーよ」

その方がいいよ。

Live 4 Love

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2008年5月 7日 (水)

バースデイパーティーの一夜

Fune_03Fune_04いやあ、やった。久々の記憶がなくなる激しい一夜だった。
まずは船。限定140名で、僕が結構ゲストを呼んでしまった為、プライベートな暖かい雰囲気でした(甲板で踊るには寒かったが)。毎回思うが、船には子供が来る。そう、僕の周りの連中は年齢も
Fune_02近いし、結婚していて当然。だから子供を船には連れて来る。
年を重ねていくうちに、船のパーティーにはどんどん子供が増えて行く。こうやって地球はまわっていくのだと思う。
 





Fune_01









そしてお台場から六本木に移動。最近カフェカンパニーがヒルズ内に作ったブエナガーデンカフェで一息。ここでまわりの友人達が心配し始め
る。




「もう飲むな」




うん、確かにちょっと酔ってきたかな。いや、これからが本番。まだまだ。
Mado_01Mado_031時ぐらいにリニューアルしたマドラウンジに入る。フロアーが奥にひとつ増えていた。前よりもクラブって言うか、巨大なアミューズメントといった 感じ。歩く度に友人に会う。そこで飲む。そしてまた会う。飲む。これを繰り返していた頃、僕のセットは始まった。たくさんの人がお祝いの言葉とお祝いの踊 りを僕の音に合わせて披露した。なんと幸せな瞬間だろう。シャンパンとケーキがやってきた。飲んで、食べて、ラテンハウスを大音量でかけ続ける。80分ぐ らいのセットはあっと言う間に終わった。
Mado_02
その後、またみんなと会って、飲む。テキーラやって来る。飲む。そしてそのあたりから記憶がなくなる。帰りのエレベーターで、






「僕はみんなの太陽にな
る!」




と叫び続けていたそうだが、全く覚えていない。41歳がこうして始まった。



Mado_04
集まってくれたみなさん、本当にどうもありがとうございました。音楽を作る才能ではなく、僕が神様にもらった一番のご褒美は、素晴らしい人達と巡 り会える運。それを実感した一夜でもあった。太陽になれるかどうかは分からないが、みんなが楽しく、幸せを感じられる音楽を何歳になっても作り続けよう。 僕の通って行く道はもうそんなには変わっていかない。そして、そこから見える景色は僕だけが楽しむものじゃないはず。情熱を共有出来る人生は素晴らしい。 そしてそこには必ず音楽があり、笑顔がある。
さあ、また皆で楽しみましょう!
Live 4 Love.

LAVA



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