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2009年3月

2009年3月19日 (木)

一生の宝

いやあ、なんで知らなかったんだろう。
Madeleine Peyroux(マデリン・ペルー)の"Careless Love"は久しぶりの傑作である。
最近はまっているアメリカのドラマ"Nip Tac"のシーズン3、第一話目の印象邸なシーンで、このアルバム中1曲目の"Dance Me To The End Of Love"(レナード・コーエンの名曲!)がかかる。僕は「一体この曲はなんだろう?誰が歌っとるんだい??」とずっと悩んでいた。まるでビリー・ホリデイのような歌声、ニーナ・シモンのような型の抜けたスタイル。
「ウッ、知りたい。。」

で、一昨日、渋谷にある最高のお店「ヴィヴラヴィ」に飲みに行ったら、そこのこれまた最高な店主”みっちゃん”(あなたは本当に最高のDJです)が、いきなりマデリン・ペルーをかけたのだ。それもその"Dance Me To The End Of Love"を。
「おーっ!!これは誰なんですかああああッ!!!!」

51fwh1w68fl_ss500__2 といったわけで、僕の悩みは見事に解決されたのだが、みなさんには是非ともこの傑作アルバムを聴いていただきたく、ここにご紹介いたします。
マデリン・ペルーは現在30歳。22歳の時にアトランティックから"Dreamland"というアルバムでデビューします。生まれはアメリカなんだが、お母さんがフランス人なので、パリを拠点に活動しているそうです。デビュー後8年もかかって2枚目をリリースしました。これがアルバム "Careless Love"。プロデューサーは80年以降のジョニ・ミッチェッルのプロデューサーであったラリー・クライン。彼はプロデューサーでもあり、素晴らしいベーシストでもありますね。僕の好きなピーター・ゲイブリエルなんかともプレイしている。

マデリンは基本的にはジャズシンガー。曲を作ってバリバリ歌うというスタイルではなく、カバーが中心です。今回はレナード・コーエンに始まり、ボブ・ディラン、ベッシー・スミスの20年代のナンバー"Don't Cry Baby"、34歳で亡くなってしまったシンガーソングライターのエリオット・スミスの"Between The Bars"(美しい!まるで海の中で歌っているよう!)、そしてビリー・ホリデイのカバーも3曲入って、ハンク・ウイリアムスの曲も歌ってます。

1曲だけオリジナルが収録されているが、これはみんさん御存じのノラ・ジョーンズの"Don't Know Why"の作者でもあるジェシー・ハリスとの共作。なんとマデリンとふたりで公園のベンチで作ったと言うから驚き(名曲はそんな風にして出来るのね)。

とにかく彼女の声は最高です。まるで女版トム・ウエイツです、しゃがれ声ではないんだけど、その質感や独特な世界観が初期のトム・ウエイツを僕には感じさせる。それと、最近ではブレイクしてしまったエイミー・ワインハウスもそうだったが、クラシカルなスタイルを現代的に表現するものがアメリカを中心に増えてきている。そんな中、やはり歌の要素は重要だなと改めて感じますね。
またこのアルバムが絶妙に短い。だから何度もかかっちゃう。みんさんもこの機会に是非買ってください。いい音楽が今、この日本に必要なのは言うまでもないことであり、おそらく一生の宝を手にすることが出来ます。
そして、マデリンの声を24時間聴き続けている僕は、遂に彼女にメールを出す事を決意しました。新作で歌ってもらうのです(出た、その攻撃)。駄目もとですがトライしてみます。
結果はまた後日。

Live 4 Love.









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