2.「Roman Andrénとの素晴らしき出会い」
8月8日(土曜日)曇り
前日のSECOでの興奮とアルコールが冷めやらぬ中、丸の内にあるジャズクラブ、「コットンクラブ」に僕はさっそうと出かけた。
以前このブログでも紹介した、スウエーデンのアーティスト、Roman Andrén(ロマン・アンドレン)が来日公演を行うのだ。行かないわけがない。何故なら僕は彼と一緒に新曲を作ろうと前々から勝手に決めていたからである。それを次回リリースのLAVA新作のメイントラックにしょうと企んでいたのだ。
マデリン・ペルーへのメール攻撃はちょっと雲行きが怪しいので、ロマンにはどうやってコンタクトをとろうかと決めかねていたが、向こうから訪れてくれた。ラッキー!
僕は来日情報をゲットした後、ロマンの日本でのレコード会社、P-VINE RECORDSを訪れ、プロデューサーの立開さんと塚本さんにお願いにあがった。
「来日公演の際にロマンを紹介してください。僕らが組んだら絶対に凄い曲が生まれる」
出た、根拠レスカンフィデンス!でも本当にずっとそう思っていた。
立開さんも塚本さんも僕の曲は知っていて、すぐに話を了承していただき、スウエーデンと日本によるブラジリアンドリームチーム結成も夢ではなくなってきた。
「よし、後は本人に直談判」
8月7日、8日と2日間に渡り行われたロマン・アンドレンのコットンクラブでの初来日公演。僕は8日のセカンドステージを予約した。同行したのはロマン好きの仲間達5人。ファーストステージが押したらしく、僕らは今か今かとウエイティングルームでもんもんと過ごす。実は絶対一番前のど真ん中に座ると決めていたので、僕らのチームはかなり早くからコットンクラブに行っていた(かなりなワンフー)。
「では開場です」
当然整理番号1番の我々6人、ガーーーーーーっと走り一番前のど真ん中ゲット!!(誰もついて来られない勢い)。
ワインを飲んで、チーズを食べて、イメトレしながら、彼らの登場を待つこと20分。
たくさんのゲストで埋まったテーブルの奥からいきなりメンバー&ロマンが登場。
オーッ!!!!
メンバーはロマンがピアノとフェンダーローズ&歌、シンガーは1枚目のアルバム"JUANITA"で参加していた女性ボーカリストのSusanne Ottebring。サックスとフルートはMats Nordenborg。僕の友人の女性が大いに惚れてしまったギターはElias Källvik。彼のギターがまた良かったのよ。ベースはJohnny Åman。ジョニーだけがひとりでユニクロ風のTシャツなのが気になる。あとはみんな黒で決めていた。ドラムはMarcus Liljequist。パーカッションはJoselo Orellanaだ。この名前を見てもらえれば分かる通り、全員北欧の人。それもベーシストのジョニー以外はみんなスウエーデン人だ。
僕の胸は高まっていた。なにしろ一番前だからステージに貼ってある曲順表が見えちゃったのよ(写真・参)。そう、1曲目はもちろん"JUANITA"でも、その後日本のみの企画盤でリリースされた"JUANITA&BEYOND/Live sessions"でも1曲目だった"Let's Live Forever,Love"だ。あのずっと聴き続け、かけ続けた曲が生で聴けるぞ!という喜びもつかの間、目の前でいきなり演奏された。何かが始まると予感させる、あの印象的なピアノのリフが耳に飛び込んできた瞬間、確信した。
「これが今最も必要な音楽。絶対僕も作るぞ」
その後も彼らの北欧産ブラジリアンミュージックは心地よく、時に激しく、お茶目なロマンの日本語のMCもはさみながら、我々をぐいぐいと引っ張っていった(ワイン進む)。
途中"Bill WithersのAin't No Sunshine"のカバーには驚かされたが、特筆すべきは、僕がここ10年で最も優れたサビを持つ曲だと思っている"Bumblebee"と"Long A Go And Far,Far Away "だ。もしまだ彼らの音楽に触れていない人達がいるなら、絶対に買って聴いてください。前にマデリン・ペルーのアルバムを一生の宝だと表現しましたが、ロマンの2枚のアルバム、"JUANITA"も"JUANITA&BEYOND/Live sessions"も同じです。一生どころか孫の代までそれは続きます。
ロマンのメロディーメーカーとしての才能は(若干彼はまだ31歳なんだけどね)同じ音楽家から見ても群を抜いて飛び抜けています。ましてや、ヨーロッパ人のユニークなフォーカスでブラジリアンミュージックを上手く調理し、そしてその個性の間口を我々リスナーにちゃんと開きながら表現してくれている貴重なアーティストなんです。僕はそんな素晴らしき出会いに感謝しながら、大好きな"Long A Go And Far,Far Away "をかなりでかい声で歌っていたら(僕らのテーブルだけ、完全に宴会になっていたのは言うまでもない)、
ボーカルのスザンヌにマイク向けられちゃって、"Long A Go And Far,Far Far Away "の部分は歌えるんだけど、その後はなんだかよく分からないからフェードアウトしていっちゃたりして(爆笑)
でもそんな感じで、もうライブは最高でしたよ。メンバーも楽しそうだったし、なによりロマンが高揚し、最高の気分で演奏してくれていたのが我々にも嬉しかった。アンコールでは遂に会場全体が踊り、叫び、揺れていました。90分以上に渡って行われたロマンの初来日公演は大成功だったと言えるでしょう。
ライブ終了後、P-VINE RECORDSの塚本さんに紹介され、ロマンに挨拶をした。そして伝えた。
「あなたに2曲の新曲を作ろうと思っています。9月の頭にはまずデモを送ります。その後一緒にレコーディングをしたいと思います、スウエーデンで」
僕が嬉しかったのは、ロマンの優しく素晴らしい人間性もそうなんだが、彼はもう既に僕の曲を事前にチェックしてくれていて(塚本さん、本当にありがとう!)とても好きだと言ってくれた。ファンキーでメロディアスで、一緒にやることにとても興味があると言ってくれた。
音楽をやっていると、この瞬間が最高だと言える。海を超えたふたりの作曲家が音楽でつながれる。そして彼らがまず先に日本に来て、今度は僕が彼らの国へ行く。そこで交わされる"SAY HELLO"が音符に変わっていく。そして、それがまた世界中のミュージックラヴァーズへと届いていく。自分はまだまだ小さいが、この広い地球の中で音楽に携われているんだなと思うと鳥肌が立つ。
絶好調な気分のまま僕らはコットンクラブの1階にある、僕もDJをするP.C.M.に移動して、延々とロマンをかけつづけ、歌い続け、踊りあかしたのだった(そこにいた同じ曲を5回も6回も聴かされ続けたお客さん!本当にすみませんでした。。)
ということで、おそらく11月ぐらいにスウエーデンに行ってきます(寒いんだろうなあ、実際)。
是非ともみなさん、新曲をお楽しみに!
Live 4 Love.
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