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2006/06/26

DJ FUKUBA -DJ to DJ-

●DJ FUKUBA プロフィール
92年単身NYに渡り、当時のUNDERGROUND PARTY "After Life"でPLAYし、96年帰国。
日本HOUSE MUSICの中心人物DJ  NORI氏の誘いにより、"After Hours" @ LOOPに参加。その実力を認められ、現在DJ  NORI氏と,東京での水曜日の看板PARTY"smoker"@LOOPに参加。98年にスタートした青山CAYでのサンデーアフタヌーンパーティ"Gallery"では、7年間に渡り異彩を放つ存在で、FLOORの空気を一瞬にして変える才能は天性の物としか思えない。Ball第4土曜日"Go Bang!"-常に一人で10時間以上play。 ハイ・クオリティーsoundが自慢な八王子SHELTERの第3土曜日"Family"でプレイ。 音楽的キャパシティーの広さからくる、ジャンルをまたがった選曲と、その場の空気感をつかんで音楽にフィードバックするセンスは抜群に感じてしまいます。

●    お金持ちになろう! クリエイティブな仕事? DJ?
-    なぜDJになろうと思ったんですか?

Dscf0333初めは、DJになろうとは、まったく考えていませんでしたよ。僕は、お金持ちになろうと思ってましたから(笑)DJ KEIZOさんとの出会いが、僕がDJになるきっかけだったんですが、KEIZOさんのお仕事なんかを見ていても、僕が思い描いていた『お金持ち』にはなれないって思ってましたよ。
僕は、もともと音楽が好きで、学生の頃はよくディスコ(~クラブ)に遊びに行っていました。DJに興味があったというよりは、いい音楽がそこにあって、お酒を飲んで、お洒落をして、夜遊びする、なんていうのが好きだったんですね。そういう遊びをしていた大学生でしたが、人並みに就職活動をして、レールに乗ったような形で就職しました。でも、最初の会社は半年で辞めてしまいました。自分の意思で人生を切り拓く実感が持てなかったのかもしれません。そこで、自分で選んだ道だという実感を持ちたくて、学生の頃から、クリエイティブなことをやりたいと考えていたこともあって、映像の制作会社で、ビデオアーティストのアシスタントを始めました。
ビデオアーティストのアシスタントを始めてちょうど数週間経った頃に、その会社の社長に、「DJ KEIZOっていうDJがいるんだけど、レコードを運ぶのを手伝ってあげて」と言われ、偶然、DJ KEIZOさんを紹介されたました。社長は新人の僕への好意で紹介してくれたんだと思います。KEIZOさんと会ってみると、僕はKEIZOさんの音楽や、存在感や、KEIZOさんの持つパワーそのものに強烈に惹きつけられたんです。KEIZOさんの生き方を傍で感じるうちに、こんな風に生きたら、きっと楽しいだろう、と思ったんです。23歳の僕には、KEIZOさんとの出逢いはとても衝撃的でした。そこから、音楽の世界に興味を持ったんです。
でも、入社数週間ですからね。しかも、社長に紹介された人のところで働きたいから、会社辞めます、なんて言えない。だから、週末や時間のあるときに、KEIZOさんのレコードを運びながら、KEIZOさんのお手伝いをすることにしたんです。でも、平日や映像の仕事が忙しいときは、そちらを優先していましたし、常識的な範囲でやっていましたよ。いわゆる、レコード持ちのでっち奉公というのとは、ちょっと違っていたと思います。

●    ターンテーブルは買っちゃダメ!
-    お金持ちになりたかったんですよね?
そうですね。結局、映像の会社は2年半勤めました。アシスタントとして、音楽のプロモーションビデオ制作に携わり、貴重な経験をすることができました。アイドルやバンドのプロモーションビデオを制作していました。この頃の僕は、漠然と『映像のディレクターになって、リッチになるんだ』という甘い夢を描いていたんです。大学生の頃の僕は、なんとなく就職活動をして、会社を選んで入社しましたが、この仕事は、自分が『クリエイティブなことをしよう』と思って選んだので、将来こういう風になろう、という考えを持てたんです。計画に反して仕事を始めて数週間のうちに映像よりももっと興味のある分野ができてしまったわけですが。
映像の仕事を通じて、僕はそれまでクリエイティブだと思っていた仕事にも、常に商業的な面があって、プロモーションビデオを制作するにあたっては、プロモーションの予算があって、自分の好きなようにやろうと思っても、その予算の中でやり繰りしなくてはいけない、という現実を知りました。今思えば、20代前半の僕は、「自分のやりたいことだけをやりたい」という若さゆえの願望があったんですね。
KEIZOさんのお手伝いをしながら、映像の仕事をしていた頃は、音楽は好きだし、トコトンやりたいけれど、お金にならない、僕は映像ディレクターとして生計を立てていくんだ、と思っていましたね。音楽やDJは趣味、仕事は映像なんだ、と。
だから、この期間はレコードもターンテーブルも何も持ってませんでした。「タダの趣味なんだから、ターンテーブルやレコードを買ったらダメだ」と思っていたので、その3年間は買わないようにしていたんですヨ。DJへの興味や情熱を自分の中に押し込めていたんですね。でも、ある時、押し込めていたDJへの情熱が溢れてしまったんです。「お金はどうでもいい、やりたいことをやろう」と吹っ切れたんです。それで、仕事を辞めてどうしたかというと、まずNYだ、と思ってNY行きを決めました。家族や友人たちは呆れていたのかもしれません。自分の中で決めてしまっていたので、相談もしませんでしたから。本当に身ひとつで、レコードもターンテーブルも持たずにNYに乗り込みましたよ。

●    NYでの生活
-    ビザや、生活費の不安はありませんでしたか?

Dscf0334_1すぐ帰ってくるつもりはなかったので、一応、留学のビザを取って行きました。あまり、というかほとんど学校には通えませんでしたが・・・
東京のクラブで知りあった夜遊び仲間がそのときNYにいて、NYに着いたときの頼み綱はその友達の電話番号だけでした。まあ、遊び仲間ですから、ものすごく仲がよかったか、というとそうでもなかったですね・・・ 何はともあれ、NYについてすぐ、その友達に電話しました。そしたら、すごく親切にしてくれて、僕を居候させてくれる友達を紹介してくれたんです。NYに着いてから1ヶ月は、語学学校に顔を出して、生活費を稼ぐための仕事と1人で住むための部屋を探して・・夜は、クラブに遊びに行ってという生活でした。NYに渡る前も、「~したらDJになれる」とか、「~すればDJの勉強になる」なんていう方法を見つけていたわけではなくて、とにかく、NYの音楽を体験しないのでは、何も始まらない、と思っていたので、それを体感することに集中していました。
つまり、生活費を稼ぎながら、夜遊びをする(笑)本当は、きちんと学校で英語を勉強もできたらよかったんですけど、僕には余裕がなかったですね。ジャズ・バー、クラブ、ライブハウスだけでなく、路上や、アパートの部屋やいろんなところに音楽が溢れていて、なにもかもが刺激的でしたよ。NYに集まっているいろんな国籍、人種、文化を持つ人とのコミュニケーションを通じて、いろんなパワーを感じることを楽しんでいました。そうやって、夜の世界を堪能していました。

- DJとしての活動はどうやってスタートしたんですか?
NYで僕は、働きながら、ようやくDJ用の機材を揃えられるようになって、レコードを買い始めました。その頃、ちょうどNYで活躍するDJ KIMとKALIMが主宰する『After Life』というアンダーグラウンドのパーティがあって、あるとき僕はKALIMに自分のMIXテープを渡したんです。そうしたら、KALIMから、『After Life』でDJをやってみたら?と誘ってもらえたんです。それが、NYでの僕のDJデビューでした。その後、日本に一時帰国したときにも、日本のクラブイベントでDJをし始めました。

-    帰国を思い立ったのはどんな理由だったんですか?
NYでの生活が、4年ぐらい経った頃に、日本に帰ることを決めました。30歳を目前にして、将来の居場所をどこにするか、と考えたとき、NYに残ることは考えられなかったんです。僕の活動の拠点は、やっぱり日本だと思ったんですね。日本でDJをしたい!という気持ちが大きかったんです。でも、ポジティブな理由だけではなく、ネガティブな理由もありました。NYで生活はしていたけれど、行き詰まりを感じていました。もっとニューヨーカーになりたい、もっともっとNYの社会に溶け込みたい、と思っていたのですが、NYでの生活面のハンディやギャップを埋めることはものすごく大変です。日本で感じる孤独と、NYで感じる孤独は大きな違いがあります。NYでは一人ひとりがもつ個人の意識が強く、時にものすごい寂しさを感じていたんです。そういう意味では、僕は精神的な疲れを感じて、逃げ帰ってきたともいえると思います。4年間で十分だ、と感じたんですね。
僕とちょうど同じ時期にDJ NORIさんもNYから東京へ戻ってきていて、とても嬉しいことにNORIさんから東京で一緒にDJをやろうという話をもらったんです。これがきっかけとなって、東京でのDJ生活がスタートしました。

●    DJ FUKUBAにとってのDJ活動

Dscf0335NYのクラブシーンを4年間経験したからといって、DJを職業にすることは決して楽なことではないです。帰国してから今までの数年の間、僕自身のDJ活動に対する考えをいろいろと変えてきました。帰国直後はもちろんDJで生活費を稼げるわけではないので、他に仕事を持ちながらやっていました。しばらく経って、「DJとしてやっていくなら、DJとしての稼ぎで食べていかなくてはいけない」と考えていた時期もありました。他の仕事もせず、DJの稼ぎだけで生活しようとしたんです。でも、それだけでは、食べていけないという現実があります。このことについては、僕自身、今もまだ考え中です。これが結論だとは言えませんが、最近は、DJ以外の仕事を持ちながらDJをすることをポジティブに捉えています。
DJをすることは僕にとってとても楽しいことなんです。でも、仕事としてDJをしようとすると、多かれ少なかれ、妥協せざるを得ないしがらみが出てくるという現実を僕は感じています。ものすごく矛盾するんですよ。自分が好きなことで、妥協するのはとても残酷で大変なことです。
それに、DJとは違う生活を持つことで、僕はいろんな人に出会います。DJとして夜の仕事をしているだけでは、決して出会うことのない人に出会います。そんな出会いの中から僕は、僕自身の中に新しい発見をしています。いろんな人との出会いが僕にとってはDJとしてのいい刺激になるんです。

‐ FUKUBAさんは今まで、何度も自分の好きなことをするためにご自分の力で方向を変えてこられましたね
これだ!と思ったことをやらなくて、それで人生を楽しんでいるとは言えないと僕は思っています。僕はこれが一番やりたいことだと確信を持てたことを通して、燃焼して、人生を楽しみたいと思っています。僕は、音楽に携わる中で、生きている実感を感じ取りたいんです。大学を卒業した後、紆余曲折を経て、映像の仕事を始め、そこで偶然DJ KEIZOさんとの出逢いがありました。また、音楽をやろう!と決めて渡ったNYでもDJ NORIさんとの出逢いがありました。音楽の道は、僕にとって導かれたもののように感じています。だから、音楽で燃焼して、人生を楽しまなくて、僕にどんな他の人生があるのか、と思うんです。
僕にとっては、それが音楽でしたが、これは誰にとっても、どんなことであっても同じです。自分の好きなことに燃えて、人生を楽しんでほしいですね。
 
 
 

今後のDJ FUKUBAの活動スケジュール
<REGULAR PARTY>
□SUNDAY AFTERNOON SESSION "GALLERY"
2006.07.02.SUN 17:00~
MUSIC : NORI , ALEX FROM TOKYO , FUKUBA , KENJI HASEGAWA
LIGHTING : MASUO
Foods & Drinks : EATS and MEETS Cay (03-3498-5790)
fee : 2000yen
members : 1000yen (You must need gallery members card)
http://www.gallerytokyo.jp/party/index.html

□SMOKER(青山LOOP)
EVERY WEDNESDAY 22:00~
DJ NORI, TOHRU TAKAHASHI, FUKUBA, NAGI
2000yen/1D ,1500yen/1D(w/f)
http://www.club-loop.com/

□GO BANG!(渋谷BALL)
EVERY 4TH SATURDAY 22:00~
2000yen/2D
http://www.club-ball.com/

□FAMILY(八王子SHELTER)
EVERY 3RD SATURDAY 22:00~
DJ FUKUBA, MASUO, KIMITO, KOMORI, KAWAIKE
2000yen/1D
http://www.at-shelter.com/

<ILREGULAR PARTY>
□BLUE MAGIC usagi insident 2006.6.30(fri) @MAGO(名古屋)
@MAGO 名古屋市中区新栄2-1-9雲竜フレックスビル西館B2F
TEL:052-243-1818 
10PM~ ADV: 2000YEN. DAY: 2500YEN
GEST DJ : FUKUBA
DJ : KEN=U=, TAISUKE(LEGEND), JUN(BLUEMAGICunderground), IIMA(SOULTRAIN LEGEND), KUWABARA(ノアの箱舟), KENJI(PREMIUM), NOCO(ALPHA),
DANCE : THE QUEST, DIZZY, MAYUMI+MOMOKO
LIVE : INFIELD FRY(PARTYMODE BLUEMAGICunderground), HarBinGer(COLONY)
http://www.club-mago.co.jp/

DJ FUKUBA のオススメレコード

□ MAN WITH THE 4-WAY HIPS / TOM TOM CLUB
□アナログ: 12inch □中古 □¥3,230  (税込) □リリース年 1983年
□DANCE CLASSICS / NEW WAVE □コンディション 盤質/EX ジャケット/-
□バウンシーなリズムとヴォコーダーをかましたヴォーカル、80'sなシンセがみんなの体を刺激しまくる、これまた極上のパーティーチューン!
PRODUCED BY STEVEN STANLEY / US ORIGINAL / A1:LONG VERSION, B1:DUB VERSION, B2:SHORT VERSION
http://www.soundfinder.jp/item_detail.asp?id=212117

特に思い入れのある曲ではないのですが、気分で選びました。興味深い音、面白い音です。

□ NOW THAT WE FOUND LOVE / THIRD WORLD
□アナログ: 12inch □中古 □¥4,433  (税込) □リリース年 1973年
□DANCE CLASSICS / REGGAE / RAGGAMAFIN
□コンディション 盤質/EX ジャケット/-
□ORIGINAL JAMAICA盤 78年 DANCE CLASSIC, HOUSE DJにもプレイされる名曲ダンスクラシック
http://www.soundfinder.jp/item_detail.asp?id=212029
オリジナルJamaica盤という点で選びました。この盤の持つ、躍動感、空気感が好きです。

□ SOUL MAKOSSA / MANU DIBANGO
□アナログ: LP □中古 □¥4,433  (税込) □リリース年 1972年
□RARE GROOVE / SAMPLING SOURCE / WORLD
□コンディション 盤質/EX- ジャケット/NM
□'72 US盤オリジナル 定番。レアグルーブ!
http://www.soundfinder.jp/item_detail.asp?id=171402
A1のnew bellが好きです。funkyでgroovy.

□ LITTLE FLUFFY CLOUDS / THE ORB
□アナログ: 12inch □中古 □¥4,200  (税込) □リリース年 1990年
□HOUSE / TECHNO
□コンディション 盤質/EX ジャケット/-
□DR. ALEX PATTERSONによる不朽の名作。アトマスフェリックでダビーな音の宇宙旅行へ行ってらっしゃい!こちらは3バージョン収録のUK盤です。
UK ORIGINAL, A1:LITTLE FLUFFY CLOUDS: DANCE MK 2, B1:INTO THE FOURTH DIMENSION: ESSENES BEYOND CONTROL, B2:LITTLE FLUFFY CLOUDS: AMBIENT MK 1
http://www.soundfinder.jp/item_detail.asp?id=210533
PAL JOY MIXを最近またよくかけています。夢見ごこちな、気持ちいい曲です。

□ HUNG UP / PAUL WELLER
KOSMOSという曲が印象に残っています。ダビーでロック、ドロッとした感じがいいです。

※    DJ FUKUBAさんにサウンドファインダー掲載レコードから5点オススメレコードを選んでいただきました!


取材協力
102048_1_63355654レコードショップ「SOUNDS OF BLACKNESS」
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町33-13楠原ビル 3A   TELEPHONE|03-3476-2123
ブラックミュージックを中心に、SOUL / FUNK / RARE GROOVEのLP、DISCO / DANCE CLASSIC / HIP HOP / R&B / HOUSEの12"のオリジナルアナログ盤を取り扱っております。ほとんどのレコードがアメリカを中心に直接買い付けてきた盤で、2ヵ月に1度の割合で買い付けしております。また定番物のレコードを中心に、レア盤等、幅広く取り揃えております
 
 
 

102056_1_94858950レコードショップ「E.A.D RECORD」
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4-28-13 TELEPHONE|03-5306-6209
アメリカを中心にDANCE MUSICの買い付けをしております。帰って来る度に放出セールを開催しており、有名DJの人達の協力で委託放出など、年に何度か行っております。DANCE CLASSICS / SOUL / NEW WAVE / REGGAE / ROCK /の12インチなどに力を入れています。当方HP上では毎週土曜日にプチ放出を行っていますので、そちらもお見逃しなく。

6月 26日, 2006 Interview | | コメント (0) | トラックバック (0)