« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »

2006/10/16

魅惑のサウンドトラック クラッシュ

遅ればせながら、2006年アカデミー賞受賞のクラッシュを見ました。

いろんなものが渦を巻いている映画です。

思うところはいろいろあるのですが、ぜひ、見てみてください。見た人と、「ねえ、どう思っ
た?」って話したいと思うような映画ですね。この映画には、人間のいいところと悪いところが描かれています。善人、悪人の二項対立ではありません。1人の人間の中には、希望も絶望も、喜びも悲しみも、愛情も憎しみもいろんなものが混在しています。人生や、社会や人間は救いがたいものであるというネガティブな気持ちと、それでも人は優しく、ホスピタリティに溢れ、救われるものであるというポジティブな気持ちの両方をこの映画から感じるのます。やっぱり人生はやるせないことが多い、とも思うし、でもまだ望みはある、とも思うのです。

ちなみに、映画の前半の、黒人のお兄ちゃん2人組みの掛け合いがとても面白いです。黒人のヒップホップが、ラジオでかかるんですが、そこで、「抑圧者の音楽はやめろ、ヒップホップのルーツはな・・」と、お説教が始まります。相手が聞いていようが聞いていまいがお構いナシに、ヒップホップの歴史を延々と語るあたり、まるでうちのボスのようですね。

ストーリーについては書きませんので、どうぞ、見てくださいまし。
サントラ収録曲はこちら。

1. If I... - KansasCali
2. Plastic Jesus – Billy Idol
3. Are You Beautiful - Chris Pierce
4. Free - Civilization
5. Hey God - Randy Coleman
6. Take The Pain Away - Al Berry
7. Problems - Move.meant
8. Arrival - Pale 3 featuring Beth Hirsch
9. Acedia (The Noonday Demon) - Quinn
10. Save Me - Bird York
11. Afraid - Quincy
12. Maybe Tomorrow - Sterephonics

その他、エンドロール掲載曲はこちら。
CITY OF ANGEL - SUNGSOO KIM
EL LLAMAR DE PASION - SHANI
GONNA BUY ME A ROPE
IN THE DEEP - BIRD YORK
PROBLEMS - MOVE.MEANT
REDEMPTION - MARK ISHAM
STRBUPNDOWN
SWINGING DOORS
WHISKEY TOWN

(しゃちこ)

10月 16日, 2006 SOUND FINDER talks | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/10/06

DJ SID -DJ to DJ-

Sidさんプロフィール
88年、静岡県浜松初のクラブCity CafeにてDJ活動を開始。以降、浜松をベースに数々のアンダーグラウンドなハウス&ガラージパーティーを主宰し自らもプレイ。95年12月、Planet caféのオープンと同時に土曜レギュラーに抜擢、数々の夜を盛り上げ、浜松のダンスミュージックシーンを支えてきた。彼のライフワークでもあるパーティー“Harmony”はこの10月で10周年を迎える。立ち止まることなく常に新しい音を取り入れ、曲の新旧、ジャンルを問わない選曲で、幅広い層のクラウドから根強い支持を受け続けている。

●    音楽との出会い

2006_08060052音楽好きな10歳年上の兄がいる影響で、小さい頃から自然といろんなジャンルの音楽を耳にしていました。中学生の終わり頃からバンド活動に熱中したわけですが、YMOやRCサクセションのコピーバンドから始まり、最終的にはハードコアパンクのバンドまでやりましたね。担当はドラムスです。この頃はクラブとかディスコというより、ライブハウスでGIGをしたり、遊びに行くことのほうが多かったんです。DJを始めたきっかけは、就職した会社の関係で浜松に移住したこと。22歳のときです。当時、浜松は夜が異常に早かった。東京にいたときは朝まで呑んだり遊んだりが当たり前でしたが、浜松では夜遊びしようにも早くにお店が閉まってしまうんですよ。それに街もまだよく知らないし。ある時、会社の先輩にCity Cafeというお店を教えてもらいました。もともとは喫茶店ですが、夜はバーとして朝まで営業していました。夜中でも食事ができて、更にこれがものすごく美味いといったように、僕にはうってつけのお店でした。それにちょうどその頃、月に一度、クラブスタイルのパーティーを始めた頃だったようでした。

●    浜松City Cafe
City Cafeでのパーティーではディスコクラシック、パンク、レゲエやスカと、全くスタイルの違う3人のDJが一晩に交代でプレイしていました。今では、ディスコとパンクとレゲエのDJが同じ夜に同じフロアでプレイすることはなかなかありません。でも、その頃のクラブはそういうスタイルが当たり前でしたね。それに、僕にしてみればその辺りの音楽を通ってきていたので、ハマるのに時間はかかりませんでした。少しずつダンスミュージックのレコードを買い始め、City Cafeへ頻繁に足を運ぶうち、お客さんの前でレコードをかけさせてもらう機会をもらって、DJ活動を始めました。当時浜松にもディスコがあって、そこに所属するDJの人はいましたが、今のようにハコに所属せずにフリーでやっているDJは少なかったので、入り込むのは難しくなかったんです。とはいっても、まだまだ遊びの延長で、みんなで一緒にハジケられば良かったという感じでしたね。ヒップホップを中心にハウスでもロックでも、いいと思うものはなんでもかけていました。City Cafeはサラリーマンや学生から、ショップ店員、美容師、営業を終わったディスコのDJ、絵を描いている人、モノを造っている人、楽器を演奏する人、不良外人(笑)、昔からのヒッピーの人...浜松周辺の、普通では満足できない、何か面白いことをやってやろうとしている人間が集結していました。DJもお客さんもみんなで楽しもう!という雰囲気は、今以上に強かったと思います。浜松のクラブやDJというカルチャーが始まったばかりの時期で、みんな同じ時期にDJを始めたということもあって仲間意識も強かった。しばらくして、その仲間と毎週末のCity Cafeをクラブ化しました。もともとクラブとして作られたわけではないので、サウンドシステムも満足いくものではありませんでしたし、営業中にブレーカーが上がってしまったり、床が抜けそうになったり、ハプニングもたくさんありましたが、毎回ものすごく盛り上がりました。

●    浜松Planet cafe
2006_080600392年間浜松で活動していましたが仕事の関係で再度、東京に転勤になったんです。帰京してしばらくたった頃、芝浦にすごい店がオープンしたというのを聞いて、早速行ってみました。それがGOLDだったのですが、とにかく衝撃的でした。店は馬鹿デカいし、サウンドシステムも今まで遊びに行っていたクラブとは全然違うし、お客さんも「この人、普段なにやってるの?」というような人がウヨウヨいるし。これまでも自分のDJセットの中ではハウスもプレイしていたんですが、ここがきっかけで完全にハウスという音楽にハマりました。僕の中でここでの体験は大きいですね。再び浜松にもどるまでの1年半、ほぼ毎週金土と遊びに通ったくらいですから。
この頃、僕は東京ではDJとして活動の場を持っていなかったこともあり、この楽しさを浜松にも伝えなきゃ!と思い、同じ時期に東京に住んでいた浜松出身のDJ仲間と一緒に、月に一度浜松に戻ってハウスやガラージクラシックを中心にプレイするパーティーを始めたんです。全国的にもハウスブームに火がつき始めた時期で、まだまだシーンと呼べるほどのものではなかったと思いますが、浜松でも徐々に盛り上がってきました。でもその数年後、City Cafeがクローズすることになり、ここに集まっていたDJ達は活動の拠点を失ってしまいました。この機にやめてしまうDJもたくさんいましたが、僕を含め遊びの延長をとっくに通り越して、浜松のクラブシーンを盛り上げていこうと本気で取り組んできた人たちは、その後も月一くらいのペースでバーやディスコ跡地を借りてそれぞれパーティーを続けていました。僕らもそういう形で、ハウスやガラージクラシックをプレイするパーティーを2年間くらい続けたんです。
その後、1995年12月には、待望の本格的なクラブPlanet cafeがオープンし、僕は土曜のレギュラーDJとして参加することになりました。巷ではDJブームで、全国的にHip Hopが全盛。浜松でも同じ状況で客層もかなり若くなっていました。そうした背景があり、大人が楽しめるお店が少なくなっていたので、Planet cafeのコンセプトはあえて「大人が遊べる場所」でした。20代~40代くらいのお客さんが、いい音楽を聴きながら旨い酒を飲み、そして踊りたくなったら踊れる、そんな楽しい時間を過ごせる場所といったところでしょうか。これまでの僕らの活動では、フライヤーを配ったりというパーティー告知の規模も限られていて、一般の人たちまで広く知ってもらうことは至難の業でしたが、しっかりしたプロモーション活動と誰でも入りやすい雰囲気のPlanet cafeがオープンしたことで、今までクラブに足を運んだことのなかったようなお客さんもたくさん遊びに来てくれるようになりました。当時、毎週末Planet cafeでプレイされていたのは、ディープでアンダーグラウンドなハウスやガラージクラシック・オンリーでした。ここで初めてハウスを聴いたお客さんも多かったようですが、浜松ではダンスミュージックついての情報を得ることが今ほど簡単ではなく、情報に踊らされていない分、ピュアだったように思います。「クラブでかかる音楽っていうのは、こういうものなんだ」という感じだったのか、自然に受け入れてくれたようです。東京などの、日本のクラブシーンの中心地でもハウスのパーティーが苦戦していた時期でしたが、一地方都市である浜松でディープでアンダーグラウンドなハウスやガラージですごく盛り上がっているという、有り得なかったようなことが起きていました。

●    DJとして

Planet cafeのオープン当初から2、3年くらいの間は、月5~6本のペースでDJをやることもありましたが、最近ではレギュラーパーティーとしてPlanet cafeでのHarmonyと八王子SHeLTeRでのresonance、その他のパーティーでのプレイを含めても月2本前後ですね。やはりDJも人間なので、自分的にいいプレイができたと思う日もあるし、正直、だめだったと思う日もあります。毎週末やっていた時は、自分のプレイを反省したり考えたりする時間がないまま、またすぐに次の週末と、いま考えてみると余裕がありませんでした。DJは、その時の精神状態とか感情的な部分がプレイに出てしまうものだと思います。音楽をじっくり聴いたり、自分のプレイを反省したりする時間がゆっくり取れて、自分のプレイのクオリティをキープできる今のペースがちょうどいいと感じています。僕の場合、DJ活動を始めた当初から現在まで、平日は会社員として働いているということもありますし、毎回パーティーのフライヤーをデザインし、それをいろんなお店に置かせてもらうといったプロモーション的な事前の仕込みから、当日のDJまでをひとりでやっているので、そういった時間も含めて、今のペースがいいと思っています。

2006_08060058_1僕がPlanet cafeで10年間続けているHarmony。もう、このパーティーはライフワークですね。現在は月に一度、日曜日に開催することが多いです。遊びに来てくれるのは一般のお客さんだけでなく、浜松近郊で活動しているDJの人も多いように感じます。浜松の日曜日は週末にくらべるとお客さんも少ないので、ゆったりした雰囲気の中で「みんなでいい音楽を聴き合う会」という要素も強いかもしれません。勿論、プレイしているのはダンスミュージックなので、お客さんに踊って楽しんでもらうことを大前提にしているわけですが、「こんな音楽もあるよ、この曲もいいよ」というように、僕がいいと思ったものをみんなに紹介する、知ってもらうということも大きな目的のひとつです。古くても新しくても、どんなジャンルのものでも、みんなが盛り上がれるおなじみの曲から、たぶん浜松ではHarmonyでしか聴けないだろう曲まで、プレイされる曲の基準は「いいもの」ということだけです。Harmonyに来ていろんな音楽を聴いてもらうことによって、遊びに来てくれたお客さんの聴く音楽の幅が広がってくれればすごく嬉しいことですし、DJをやっている人だったら選曲の幅が広がったり、ここでチェックした曲がそのDJのパーティーでプレイされるようになったりすれば、その良さを更に広くに知ってもらえることにもつながります。

2006_08060062人を熱狂させるのと気持ちよくさせることが好きだからというのが、DJをやっている理由です。お客さん以上にDJブースに立っている僕自身が最高に気持ちよくなって、楽しんでるかもしれませんね(笑) それにここ数年、DJをするのがまた更に楽しくなってきています。まだまだ探求すべき音楽もたくさんあります。いい音楽探しとDJは「終わり無き旅」でしょう。だから、DJをやめようなんて思ったことは一度もありませんよ。

●    DJ  Sid 今後のスケジュール
10/7(Sat.) Harmony Vol.146 “10th Anniversary Celebration!” @浜松Planet cafe
Music by Sid   Special Guest:DJ高橋透(GODFATHER)
Door Open at 10pm  Admission 2500yen
(先着50名様にHarmony 10周年記念CDをプレゼント)
Planet cafe Website

11/18(Sat.) HOUSENATION @静岡four
 Music by Sho(ex. Tsubaki Ball, Fujiyama Mama), Hi-deo(Sound Community DUB/Luv.co),  Sid
Door Open at 9pm  Admission ADV 3000yen/1DRINK, DOOR 3500yen/1DRINK
four Website

12/2(Sat.) resonance @八王子SHeLTeR
Music by Sid, Moroi, Fujino
Door Open at 10pm  Admission 2000yen/1drink
SHeLTeR Website

●    DJ Sidのオススメレコード

 

□ I'LL KEEP MY LIGHT IN MY WINDOW / NYCC
 □レコード: 12inch □中古 □¥3,266 (税込) □リリース年 -年
 □DANCE CLASSICS / R&B / SOUL / FUNK
 □コンディション 盤質/EX ジャケット/-
 □4TRACK 12INCH, B/W ”REJOICE, REJOICE”,”MAKE EVERY DAY COUNT”,
  ”THE WORD IS WAINTING FOR A CHANGE”
 ▼Sidさんのレコメンド
 “I'LL KEEP~”は、よりディスコなアレンジをされたヴァージョンの12イン
 チもありますが、この盤はLPヴァージョンのエディットを収録。B面の”THE
 WORD IS~”も自分はプレイします。こういうゴスペルヴォーカル物は、なん
 か幸せな気持ちにさせてくれますね。

 

□ COPACABANA (AT THE COPA) / THIS IS MY LIFE / SHIRLEY BASSEY
 □レコード: 12inch □中古 □¥12,390 (税込) □リリース年 -年
 □DANCE CLASSICS
 □コンディション 盤質/EX ジャケット/-
 □バリーマニロウのカバー。ラテンフレーヴァのDISCO CLASSICで大人気盤。
 ▼Sidさんのレコメンド
 みなさんご存知、BARRY MANILOWの曲です。こういう曲は、あえてこっちのカ
 バーのほうを使ってみたりして。この曲はBARRY本人がスペイン語で歌う”EN
 EL COPA”なんていうのもありますよね。楽しく踊れる曲です。

 

□ PEACE OFFICER / JIMMY CLIFF
 □レコード: 12inch □中古 □¥2,940 (税込) □リリース年 1982年
 □REGGAE / RAGGAMAFIN / DANCE CLASSICS / GARAGE CLASSICS / 80's
 □コンディション 盤質/NM ジャケット/EX
 □US盤オリジナル。FRANCOIS K./DEEP SPACE!! ◎DUB!!
 ▼Sidさんのレコメンド
 実はこの曲、この正規盤ではなぜかカット(小さ~く聴こえます)されているブ
 ッ飛んだエフェクト音が満載のJ.V.S. Recordsというレーベルから出ているブ
 ートレッグ盤のほうを、音は悪いのを承知の上で使っています。あ、これでは
 全然推薦になっていませんか。

 

□ Time Has Come / CHAMBERS BROTHERS
 □レコード: LP □新譜 □¥1,490 (税込) □リリース年 -年
 □R&B / SOUL / FUNK □コンディション 盤質/S ジャケット/S □(US)-
 ▼Sidさんのレコメンド
 ‘67年リリース。オススメなのは、このアルバムのラストを飾る”TIME HAS
 COMETODAY”。この曲だけ異彩を放っています。前半はTHE WHOとかみたいな感
 じでMODSの人とかが好みそうなロックなのですが、中盤以降は超マッドでダビ
 ーな展開に。

 

□ S.U.B. / NIAGARA
 □レコード: LP □中古 □¥12,600 (税込) □リリース年 -年
 □JAZZ / FUSION / RARE GROOVE / SAMPLING SOURCE
 □コンディション 盤質/M ジャケット/M
 □ドイツ発のキラーな一枚。アフロなトラックがヤバイ!
 ▼SIDさんのオススメ
 ‘70年代中期?のジャーマンロック。アルバム中、全曲かっこいいのですが、
 中でも、ほぼドラムスとパーカッションのみで演奏されるアフロなトラック物
 は激ヤバです。この人達のもう1枚のアルバム”Niagara”も凄い! FLYING
 RHYTHMSのコンセプトはこの辺りから?

10月 6日, 2006 Interview | | コメント (0) | トラックバック (0)