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2007/12/20

SOUND FINDER DJ Interview with JOE CLAUSSELL

Joesphotoforinterview 12月29日YellowでのBirthday Partyを皮切りに、年末年始は日本でのGIGを控えているジョークラウゼル。サウンドファインダーでは彼の独占インタビューを敢行!来年の3月にリリース予定されているアルバムや最近の活動状況をどこよりも早く皆さんにお届けします。

・アンチェインドリズムズを発売してから数か月が過ぎましたが、セールス的には満足した結果でしたか?

とっても満足しているよ。現にアンチェインドリズムズは未だに売れ続けているんだ。最近ではヨーロッパでもディストリビュートされるようになった。だけど、一番うれしかったのはアンチェインドリズムズという作品を作れたこと。そして世界中のリスナーがそれを聴くことができるというということだね。

・そのような結果を受けて、今何を考えていますか?例えば今後の活動に何か示唆するものがありましたか?

とても不思議な気分だね。だけど、なんかとっても忙しくなってる。僕はいろいろな仕事をしているけれど、次の“Apologies Reversed”というアルバムのコンセプト作りが一番大変だね。この作品はTranslate1に続く続編なんだけど、Part1より多くの点でもっと面白くなっている。まるで短編映画のようだよ。最近はこの作業の他に、スタジオではアンチェインドリズムズの続く作品として“Corresponding Echo's”という作品を制作しているんだ。これは来年の3月に発売するよ。

・Apologies Reversedという意味深なタイトルですが、これはどのような意味を込めているのでしょうか?

Apologies ReversedはTranslate Part Oneの続編だ。Part TwoがApologies Reversedと名づけられたのは、Translateの最後を聴けばわかるように、とても申し訳なさそうなトーンの詩が聴こえると思うんだ。この中で、Translateは世の中で起こる意味のない戦争や地球上の邪悪なものについて表現していて、僕の言葉があまりにも生々しく真実を伝えていることに謝罪していたんだ。

けれども、自分の詩を考えた後に、謝罪したことを、恥ずかしく思ったんだ。というのは、世界が今直面している問題に対してオープンに話すことがとても重要だと感じたからなんだ。だからTranslate Twoでは謝罪を撤回した。Apologies Reversedは世界のこのような問題を解決するための、ひと声になるんだ。

・“Corresponding Echo's”のタイトルのechosは何をさしているのでしょうか?

“Echo”というのはいくつか意味があるけれど、ここでは単純に余韻をさしている。“Corresponding Echoe's”について言うと、音楽的なコンセプトはアンチェインドリズムズの余韻みたいなもので、リスナーへはそのほうがわかりやすいと思って使ったんだ。

・僕はアンチェインドリズムズを聴いて、音楽が本来持っていなければならない基本的な要素、聴く人の感情を代弁し、機微に触れるというものが凝縮されている素晴らしいアルバムだと感じました。僕が今年聴いた音楽の中では間違いなくNo.1の内容でした。

君がそのように思ってくれるのはうれしいことだよ。だけど、忘れちゃいけないのは僕が作った音楽はどんなものであっても、神からの授かりものだということだ。創造する事を僕が手助けしただけで、自分のことを賞賛して欲しいということではない。ま、でも音楽をみんなが楽しんでくれたでのあれば、それはとても幸せなことだよ。

・最近の活動状況について教えていただけませんか?

僕はどんな音楽でも、作り始めるときはいつも夢の中なんだ。夢から覚めても、曲としてまとめ上げるときがくるまで、僕の中ではそのメロディが聴こえている。スタジオに入るときにはその曲が人生にどのように影響するかということがわかっているんだ。

もし、これが他のアーティストとの仕事の場合は、いろいろなことを考えるね。一番大切なことはそのアーティストが音楽についてどのように考えているか、音楽は彼らにとってどんな意味を持っているかということ。その人の答えによって一緒に仕事をするか否かを決めているんだ。

・今回はH.Garden and Joiの新曲を手がけておりますが、Joiのどのようなところに注目されているのですか?僕の知る限り、2回目のコラボレーションだと思うのですが。

Joiについては沢山の魅力的な部分があるが、ここでは彼が持っているとヴァイヴスと音楽が好きだということだけを言っておくよ。彼は素晴らしいメロディを書くことができるしね。でも、一番惹かれるところは彼がアーティストらしく控えめだと僕が感じるからかな。これは僕にとってとても重要なことなんだ。

今回H.Garden and Joiとのコラボレーションで生まれたGentle Rainは元々彼らのオリジナル曲だったんだ。ある日僕はこれを聴いて、僕にプロデュースさせてもらえないかということをお願いしたんだ。出来上がった作品については満足しているよ。普遍的で美しい作品になったと思っている。

・年末年始、日本で過ごすことになりますが、そのことについてはどう考えていらっしゃいますか?

今年はホントに素晴らしい1年だった。僕はこれからの音楽観について影響を与える大きなものを手に入れたと思っている。それに僕が誕生日をYellowでお祝いすることができるってことにとても興奮しているんだ。自分の誕生日をこんな風にお祝いするなんてはじめての体験だよ。2日後の31日は大阪のGrand CaféでDJをするよ。Joiのライブも予定されているからね、みんな楽しんでくれるんじゃないかな。
でも、このパーティも自然ななりゆきで決まったんだ。Urban phonics(パーティのオーガナイザー)に聞かれたんだよ、「YellowのスタッフやHisa Ishiokaが誕生日にDJやらないかいって言っているよ。」って。だからお祝いすることにしたのさ。楽しみで仕方がないね。

Message From Joe Claussell:
To All Music Lovers In Japan.
I thank you from my heart for all of your support.
Remember to stay true to yourself and Follow Your Dreams
With Love and Music
Vinyl Records Are One Of the Most Spiritual Elements Of Playing and Listening To Music. Please Save Vinyl!
Joe Claussell

■リリースインフォメーション
JOAQUIN JOE CLAUSSELL / CORRESPONDING ECHO'S (Sacred Rhythm Music)  MINI LP CD(Forest6 .8 .SRM)
MENTAL REMEDY / THE SUN, THE MOON, OUR SOULS (Sacred Rhythm Music)  7inch(SRM-257.7)
MENTAL REMEDY / MIDDLE EASTERN BLUES (Sacred Rhythm Music)  2×7inch(SRM-251.7) & CD
H. GARDEN AND JOI / GENTLE RAIN (Sacred Rhythm Music)  7inch(SRM-248.7) & 12inch
SLOW TO SPEAK / 925 (Slow To Speak)  12inch(004.STS)
SLOW TO SPEAK / NRSB5 (Slow To Speak)  12inch(005.STS)

Corresponding_echo The_sun_the_moon_our_souls Middle_eastern_blues Gentle_rain Slow_to_speak Slow_to_speak_02









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12月 20日, 2007 Interview | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/12/19

SOUND FINDER DJ Interview with MASANORI IKEDA

Pic_0021 今回のゲストは池田正典さんです。池田さんは12月に入り、Flower recordsよりWilliama PittCity lightsのカバー曲をリリースしています。

この曲はバレアリッククラシックとして有名な曲ですが、そのバレアリックの日本での第1人者として、来年2月にはいよいよNew Balearic Houseと銘打たれたミックスCDを発売予定です。池田さんが考えるバレアリックとはどういうものかということをお伝えできればと思います。また、レコードというメディアにかける想いがヒシヒシと伝わってくるインタビューでした。

・池田さんの現在までの活動について教えてください。

元々、僕はロンドンでDJをはじめたんですが、たまたま観光っぽくロンドンに行っただけなんです。ロンドンに渡るまではDJはしていませんでした。行ったときに感じたのは日本とロンドンでは電圧の違いがあって、どんなしょぼいシステムでもファットで、いい音に聴こえる、イギリスって不思議な国だなあと。ラジカセでもいい音に聴こえました。(笑)

最初からDJをやりたくてロンドンに行ったわけではなく、なりゆきではじめたんですが、いろいろなところからオファーが来るようになって、とうとうNME(イギリスで出版されている音楽雑誌)のブリティッシュアワードとかでもDJをしていました。かなり業界の第1線に行ってました。(笑)不思議にDJで生活できていた、なぜそのような環境に身を置くことができたかは謎です。(笑)ただ運の良い事に周りに自分をサポートしてくれた素晴しい仲間達がいたからだと思います。

DJをする上でもだれもやっていないような選曲をしていました。今でこそトランスやらプログレッシブハウスと言われるようなジャンルの音楽をプレイしていますが、当時はレアグルーブをとことん追求して、それに出始めの頃のブレイクビーツをブレンドしたりしていました。James Brown808Stateが当時は好きでしたが、当時から変らないことは、「音楽は目で買わないで、耳で買う」ということ。自分の感性にフィットする音楽を求め続けているので、ハウスにこだわらずいろいろ掘ってますよ。

イギリスに7年いて、東京に戻ってきた理由は”DJだとビザが下りないから”(爆笑)

最終的にはDJだとワーキングビザが下りても三ヶ月単位の更新になってしまい、それをやっていると時間ばかりとられて、全然仕事にならない。もったいないとか、悔しいとかの気持ちがあったけど、東京に戻ってくることにしました。

・いろいろなリミックスを手がけていますが、製作する上で心がけていることはどんなことですか?

Pic_0025 東京に戻ってきたのは98年頃。戻ってきてからはりミキサーとしての仕事を依頼されるようになりました。不思議なのは、自分からこういうことができますというアプローチをしたわけではなく、なんとなく始まったんですよね。これはロンドン時代からの人脈のおかげでした。自分が手がけた楽曲の中で今、一番好きなミックスはLittle big beeSolitudeです。

ルパン3世のサントラや深田恭子などの楽曲も手がけましたが、他のアーティストの曲をリミックスする上では、原曲を残しつつ、自分の色を出せるかということを常に念頭に入れています。原曲を一度聴いて、何かしら自分が印象に残った部分を抽出してリミックスはします。もちろん曲によってパーツは違います。あるときはボーカルであったり、あるときはベースだったり。

ある種アレンジャーとして参加している様な部分も気持ち的にあります。

オリジナル曲は断片から膨らませていくことが多いですが、曲によってさまざまです。元々はバンドでベースをやっていたこともあるんですが、今の環境ではまったく役に立っていませんね。(笑)

・今回リリースする作品についてお聞かせください。まず、シングルCity Lightsについて。これはWilliam Pittのカバー曲ですが、どうしてこの曲をチョイスしたのでしょうか?

井出靖さんのサウンドギャラリーのコンピレーションの中でカバー曲集をやることになり、New waveのダウンテンポの曲でイビザっぽいものをカバーして欲しいという依頼があったんですが、その依頼があったときに、この曲しかないと思いました。そのカバー曲の完成度が高く、もったいないので、新たにリミックスを加えたものをリリースすることにしました。このタイミングじゃないとやらなかったかもしれません。

機会を作ってくれた井出さんには感謝しています。

・ミックスCDについて。これはバレアリックというタイトルが入っていますが、池田さんにとってのバレアリックとはなんでしょうか?

Pic_0027 いろいろな人からここ数年の自分のプレイがバレアリックなDJプレイと良く言われていたのですが、自分にとって、昔はバリアリックというと90年代初頭の大箱ハウスというイメージがありました。ところが、そういうイメージとはちょっと違う。いろいろと探って行くと、”琴線に触れるハウス”をどうもバレアリックというらしいということがわかりました。今回はそんな”琴線に触れる”フィーリングを大切にした曲を選んでいます。

バレアリックは自由な発想が根底あり、僕自身はジャンルレスだと思っています。今回収録した楽曲もジャンルに縛られない、自由な曲をNew Balearic Houseとしてリリースしました。

一般的にはプログレッシブやトランスと呼ばれるジャンルのものから選曲していますが、音楽は頭ではなく耳や体で聞いて欲しいと思っています。このジャンルだからダメとかということになってしまうと視野が狭くなってしまいますから。感覚的にはトランスではなく、トランシーな音楽ですね。ここで意味している音楽は。

トランスのDJがプレイしているレコードとはちょっと違う風にレコードをプレイしていると思います。僕の場合はHouseっぽいグルーブがあるか?つまり腰にくるグルーブがあるか?という観点でアプローチしています。

クラブでDJをする場合、一晩一晩雰囲気は違いますが、選曲が肝だと思っているので、常に2曲目先までは意識しています。ロンドンにいるときはヒップホップのDJがやるようなカットアップなスタイル、ぶっこみタイプ(笑)でしたが、現在はつなぎと流れを重視しているので、レコードを購入したら、聴く時間を一番大切にしています。これが一番大切な仕込みですね。DJをやる上での基本は”腰にくるグルーブの曲を選ぶ”ということに尽きるのですが、トランスのレコードはBPMが早いので、BPMを遅くして、腰で聴く音楽にしています。

一番好きな音楽は白人がやる黒人音楽だと思う。形態的にAverage White Bandみたいに、ドラムを除くメンバーが白人とか。そんな、「黒いけど黒くなりすぎない音楽」が好きということが最近分かった。トランスやプログレシッブもその目線で考えると、理解しやすい。

今回リリースするミックスCDはバレアリックというタイトルがついていますが、今後ずっとバレアリックをやるかというと、そうでもない。ただ現在進行形の音楽をリアルタイムで評価する姿勢を大切にしていきたいそれだけかな。

2000年以降、ハウスのテンポにいろいろな音楽が近づいてきている印象を持っています。レゲエのブランニューにしてもそうです。BPMがどんどん早くなってきている。言葉で分類することはわかりやすいですが、バレアリックというのはそのような音楽ではない。僕の中では面白ければ、全部バレアリックでいいのでは?と思っています。

・最近のレコードを取り巻く環境についてどのように考えていらっしゃいますか?

Pic_0028 我々の時代の娯楽というと、音楽、テレビ、本で、どれにのめりこむかという感じだったけど、今の若者は選択肢が沢山あって、以前に比べて音楽がそれほど重要じゃないというのは確か。どこにいても、耳から音楽が入ってくる。手軽です。我々の時代はレコードを購入することにもとても苦労して、通販などで、どんなレコードが届くのかな?って心待ちにした記憶があります。こういう気持ちが、音楽に対しての情熱を増幅させていたと思います。

ところが、最近は携帯電話でもダウンロードで音源を購入することができる時代です。僕の周りには音楽が好きな人が多いので、自分の音楽の対して情熱とさほど違いないような気がしますが、世間の一般的なリスナーも音楽に対しての目線は一緒だと思いたいという気持ちがあります。音楽を大切にして欲しい。

渋谷のレコード屋がどんどんなくなってきています。なくなっていくのはとてもさびしい。でも僕はレコードを買い続けます。それは、レコードじゃないと、”腰に来ない”場合が自分にとって多いんです。ダンスミュージックのレコードはゼッタイになくならない。それは発信者のディスコ観が崩れるということが考えられないから。もし、このディスコ観がなくなってしまったら、レコードに対してのこだわりがなくなってしまうと思うけど。それは考えられない。今回のMIXCDもすべてレコードを良い状態で録音した物です。

だからといって、配信というのは一概に悪いとはいえないしデータのグルーブの面白さもある。目の前にあるものを聴いて、自分の感性に響くものを選び、人の意見に左右されず購入することができれば、自分の感性が磨かれるはずだし、そういう人がいて欲しい。音楽は娯楽ではない、スペシャルなものではなくなったかもしれないけど、ダウンロードがきっかけで、音楽に興味を持った人が、どんどん音楽を追求するようになったとき、アナログの音質の高さを実感してもらうことができる環境を僕たちは残していかなければならない。

今、リキット・ロフトで仲間達とやっている東京バレアリックというパーティーもレコードの音の良さが伝わる様にと、願って始めたパーティーで毎月1トンもの機材を自分たちで搬入するもの苦にならない(笑)伝わっていけばそれだけでいいかなと。

12月 19日, 2007 Interview | | コメント (0) | トラックバック (0)