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2008/01/01

SOUND FINDER interview with Shima from Shima & Shikou

Ssduo_artist_picture 今回のインタビューは1月9日に2ndアルバムをリリースするShima & Shikou DUOのトランペッターShimaさんです。Shima & Shikou DUOは島裕介(トランペット&フリューゲルホルン)と、伊藤志宏(ピアノ)の2人からなるデュオで、2005年3月から活動を開始し、2006年8月には、自主制作盤1stアルバム「雨の246」をリリースしています。そのアルバムに収録された楽曲「15歳の修羅場」が、須永辰緒氏監修の人気コンピレーションシリーズ「夜ジャズNo6」に収録されました。また、アルバムリリースツアーとして、全国10ヶ所以上におよぶツアーを敢行。シンプルな編成ながら、その圧倒的なライヴパフォーマンスは全国各地で評判となり、2007年7月には、FUJI ROCK FESTIVAL' 07にも出演を果たしています。

・メロディが素晴らしいことに感動したのですが、メロディはどのようなシチュエーションで生まれるのですか?

今回のアルバムはShikou君の曲が2曲、カバーが2曲、残りの曲については僕が作曲しているのですが、メロディの作る方法は3つくらいのパターンがあります。ひとつは理論的にキーボートを触って、コードから構成する方法。二つ目がリズムから考えてみる方法、そして最後がトランペットの練習をしているときなどにふと、浮かんでくるものを書き留めるという方法です。でも一番良い曲を書ける瞬間は、リラックスしているときにでてくる鼻歌ですね。飲みに行った帰りとかに浮かんだメロディは携帯電話の伝言メモに録音したりしています。メロディを作っているときには、情景が頭に浮かんだりすることはないのですが、気持ちよい一音が出て、それに続く一音を探すというようなことをしています。作曲は時間がかかるものもあれば、すぐにできてしまうものもありますが、「良いメロディを作る」ということはとてもパワーがかかることです。
僕の作曲のベーシックなメロディのアイデアは50年代のハードバップにある。あの頃の年代のジャズが僕は一番好きなんですが、なぜ好きかと言うと、テーマがあって、それぞれのソロがあって、またちょろっとテーマがある。この構成は、人によっては苦痛かもしれないけど、僕にとってはとても心地よく聴こえるんです。
アメリカの50年代、60年代のジャズは何がいいのかというと、ソロが技術的に素晴らしいとかそういう部分だけでなく、僕にとってはどんなソロであっても綺麗なメロディに聴こえるんです。

・どのような音楽に影響を受けてらっしゃるのでしょうか?

その時代、その時代によって影響されたアーティストは違います。リーモーガン、チェットベイカー、ケニードーハムはとても影響されましたが、最近はヨーロッパ、特にイタリアのトランペッターが好きで、影響を受けていると思います。若手だとファブリッツボッソが好きです。一番好きなのはエンリコラバという60歳くらいの人なんですが、すごく叙情的なプレイを聞かせる。もう一人、パウロフレズという人も好きです。若い頃は新主流派というような感じでウィントンマルサリスとかに影響されているんだろうなという感じであんまり興味がなかったのですが、最近の作品はすごく好きです。

・自分の中で一番表現したいものはなんでしょうか?

一貫して僕がやりたいサウンドは「静けさと悲しさ」。僕はこれが音楽の一番深いところなのではないかと感じていて、その部分を表現したいと思っています。単純にテクニカルなプレイで盛り上がってとか、そういうところではなく、間とか静けさとかフレーズの歌いまわしとかを音楽から感じ取って欲しいと思っています。「静けさと悲しさ」はイコール「弱さ」ではなく、その中に力強さがないとダメ。
僕たちはピアノとトランペットのデュオですが、歌の代わりに僕がトランペットを吹いていて、ソロはピアノに任せている感じですが、その中から全体の音の質感を感じて欲しいですね。アルバムは起承転結を大切にしたものを作っているので、そのあたりも感じて欲しいと思っています。

今回のアルバムは僕のアイデアを具現化したもので、細かなアイディアを散りばめています。例えば曲の中で、主旋律とソロパートではマイクの位置を変えたりしています。曲作りにおいては、僕はアイデアを出しますが、それを形にまとめるのはShikou君の役割のような感じです。
彼がリズムとコードを仕切っているので、彼が最後の仕上げをするイメージですね。

・Shima & Shikou DUOの誕生について

Shikou君は僕の大学時代の後輩なんですが、趣味でやっているジャズクインテッドに参加してもらうことになったのがきっかけで一緒にプレイし始めました。学園祭にそのバンドで出演することになっていたのですが、どうしても当時のベースの人がライブに参加できないということになり、それであれば以前からやってみたかったトランペットとピアノのデュオをやってみようと思ったのがきっかけでした。やってみたら、それが面白くて、リハーサルを週1回くらいのペースでやり続けたんです。僕は当時普通にサラリーマンをやっていたのですが、どうしても音楽から離れることができず、会社を辞めてプロミュージシャンをめざし、最初はスタジオなどでサポートミュージシャンをしていましたが、そういったサポートを活動を通じていつしか、自分の音楽を追求したいと感じるようになり、Shima & Shikou DUOとして3年前から本格的に活動を始めました。

デュオというのは一般的な発想としてはないと思うのですが、2人でやることはリズムがない分、ピアニストは負担だし、フロントもリズムがない分、リズム感がしっかりしてないと演奏の良し悪しがばれるので演奏はとても大変です。しかし、なぜそのような編成にこだわったかというと、ドラムとベースが入ってしまうと、管楽器の音質の伝わり方が違うと僕は感じているからなんです。ドラムとベースを入れるとリズムは安定するけれど、そこを思い切ってはずして、トランペットの質感と音感を強調して伝えたいと思ったからです。
僕たちの音楽からトランペットやピアノ、そしてメロディを楽しんで欲しいです。

僕はトランペッターであって、歌手ではないので、オリコンのチャートに入りたいとか、そういうことは考えていませんし、アッパーな曲調でみんなを踊らせてという感じではない。
先ほどもお話したとおり、「静けさと悲しさ」を感じてほしいので、そういうことから考えると、自分たちがやっている音楽にはシーンってないんですよね。でも、人目を引くような常にPOPな活動をしていきたいと思っています。そんな中で須永辰緒さんと出会い、僕たちの曲を気に入っていただき、今回はリミックスを1曲やっていただきました。

・今後の活動について                                                                

今まで通り、いろいろなアーティストの作品に参加したいのですが、時間的な制約もあって、なかなかオファーがあるもの全部に参加することは難しいですが、今後もスタジオミュージシャンとしての活動は時間が許す限り、絶えずやって行きたいと考えています。この活動は自分の作品を作ることに影響を与えるので、欠かせない活動です。単純にホーンが欲しいという理由ではなく、自分のプレイを気に入ってもらって、参加して欲しいというオファーがもらえることは本当に幸せなことです。

将来的には他のアーティストのプロデュースなんかも興味があるのでやっていきたいです。
特にトランペッターとしてのプロデュースをしたいです。ホーンのアンサンブルってこんなにかっこいいんですよっていうことを表現したいという人がいたら、是非一緒にやっていきたいです。

■リリースインフォメーション
Jacket_2 タイトル:ロード・トゥー・ザ・ディープ・ノース(ROAD TO THE DEEP NORTH)
アーティスト:シマ・アンド・シコウ・デュオ(Shima & Shikou DUO)
品番:XQDX-1001
発売日:2008年1月9日(水)
価格:2,500円(税込)
発売:株式会社ネイチャーブリスwww.naturebliss.jp



収録曲:
01. Road To The Deep North
02.男はBlack
03.クラブR
04. Desafinado
05.海を見下ろして
06.浮雲
07.遠雷
08. Contact 1.0
09. A Night In Tunisia
10.ラルゴ
11. Overheat
12. Interlude - Trumpet
13. Road To The Deep North - Produced by Tatsuo Sunaga

NARGO(東京スカパラダイスオーケストラ):
「FUJI ROCK FES'07での彼らのライブは最高でした。夜空に響く2人の音は本当に気持ち良かった。そしてロックファンも興奮させるパワー感に圧倒されました。このアルバムからも多くの曲を演奏してくれていました。その時から僕の中では夜空がハマる男のサウンドです。」

須永辰緒:
「幅広い層のファンを獲得している、脅威のデュオがまたやってくれました。前作に引き続き、至上の夜イディオムを展開してくれてます。良く練られたテーマ部とIQの高いバップ・イディオムが織りなす、クラブジャズとはまた違った、これはネオ・モーダルとも言うべき作品」

LAVA:
「ぐっとくる。それはヨーロッパの霧雨の中で襟を立て、明日を想う力強さとほどよいセンチメンタルが同居するサウンド。ビートレスだが、間違いなく僕の鼓動は彼等の演奏と一緒に鳴っている。」

タブゾンビ(SOIL&”PIMP”SESSIONS):
「切なくて美しくて激しくて素晴らしくて。」

藤本一馬(orange pekoe)
「セカンドアルバム発売おめでとうございます!去年のライブを見てとても熱い鼓動を感じたのを思い出します。そして今回は前作に比べメロディアスな部分がさらに多くなったように感じ、二人の節というか、汁というか、たっぷり醸しだされてましたね。たった二人だけの演奏、デュオにあくまでこだわるその男気に乾杯!」

ナイス橋本★
「タフで男前なjazz。でも色気や優しさはワスレナイ…言葉はないのになんで、こんなに気持ちや映像が音越しに伝わってくるんだろう。そんな一枚だなと思います。いつも僕に熱い音楽の刺激を与えてくれるアニキ!Shima&ShikouDUO大好きです★」

*順不同・敬略称

【Shima&ShikouDUO / ニューアルバム発売記念スペシャルライブ@JZ Brat】

入れ替え制(通し券有り)

1st: “Standard Song Stage“
出演: Shima&ShikouDUO featuring 畠山美由紀
open: 19:00 / start: 20:00~21:00

2nd: "Road To The Deep North - Release Party"
open: 21:00 / start: 21:50~22:50

エントランス料金
1st: 3,500円
2nd: 3,000円
通し券: 5,000円

圧倒的なライヴパフォーマンスが話題のトランペットとピアノの2人組「シマ・アンド・シコウ・デュオ」。畠山美由紀さんをゲストヴォーカルに迎え、ジャズ~ポップスのスタンダードソングを披露する第一部と、1/9にリリースされるニューアルバムからのオリジナル曲を中心にお送りする第二部。2人は思え
ない迫力の演奏に加え、畠山美由紀さんとのステージもあわせて必見です!

お問い合わせ
JZ Brat: 03- 5728-0168
        www.jzbrat.com

1月 1日, 2008 Interview | | コメント (0) | トラックバック (0)