SOUND FINDER interview with Ryo Kawahara
先日Reel Peopleの取材でWarehouseに行った際、紹介された青年がいた。Flower Recordsの方から「今度うちでデビューが決まった川原亮です。レコードを出すのでよろしく」と言われ、少しの間雑談したが、まっすぐな目をしていて、よどみのない若々しい佇まいと好きな音楽は現代音楽でライヒという言葉のギャップ?にとても興味をそそられた。
今回、Ryo Kawaharaにインタビューをするにあたって、音源を事前に入手したが、そこから飛び出してくる音楽は威勢のいい、実に若々しく、瑞々しい音で、彼そのものが音になっていると感じた。すでに東京の某レコードショップのハウスチャートでは1位を獲得するなど、上々の滑り出しだ。このインタビューを通じて、彼の持っている魅力の一部でも皆さんにお伝えできればと思う。
・どんな音楽を聴いて育ったんですか?
子どものころからピアノを習っていて、その先生がいろいろな音楽を教えてくれたんです。音楽理論とかそういうものは全く身に付きませんでしたが(笑)いろんな音楽を知るきっかけになったという点で、僕の原点になっていると思います。今になって先生からもらったテープを改めて聞き返してみると、jazz、funk、fusionなど、今買っている音楽を子供に紹介してくれていたんだー!という新たな発見もあったりしました。小学生の時はあまり興味を持てませんでしたが(笑)
いろいろな音楽が好きですが、最近だと現代音楽が好きでSteve Reich(スティーブ・ライヒ)のコンサートで衝撃を受けました。
・音楽を制作しようと思ったのはどういうきっかけだったんですか?
もともと音楽に慣れ親しんでいたということもあるんですが、ある日LIVE(ableton社のDTM)をいじる機会があって、それを触ったらはまってしまって。一日何時間でもソフトをいじっていました。気がつくと朝になっているなんてこともあって。それくらい夢中になっていました。最初の頃はhiphop、downbeatなものばかり作っていました。
大学時代に先輩の紹介でJazztronikの野崎さんのイベントでDJや、曲作りを見させてもらったりという幸運もありました。Roomの奇数月第3土曜日「Jazztronica!!」というイベントがそれです。そんな中で、デモテープを作り続けていましたが、最初の頃の作品は今になって聴くととても恥ずかしいですね。
・DJについては興味があったんですか?
実は、もともとDJをやっていたわけではないんです。自分で曲を作るようになって、作った作品を発表する場としてDJをやってみよう!と。そうする事で自分が制作した曲をいろいろな人に聴いてもらうことが出来ますし。これがDJを始めた最大のポイントです。
DJをやる上で心がけていることは、いろんなタイプの曲をプレイすること。先ほどの「Jazztronica!!」という野崎さんのイベントではクラブのオープン(20時)から12時位までは70年80年代のjazz、funkなど古いレコードしかプレイしないという決まりがあるんです(笑)。そこで野崎さんのかける曲に大きな影響を受けて、古い音源もチェックするようになりました。
そのイベントの朝方に野崎さんと沖野さんがブギーなDiscoとかをかけているのですが、最近はその時間が楽しくて仕方ないです(笑)
・レコードは興味ありますか?
僕はレコードにはジャケットだったり、ライナーノーツであったりと音以外にも楽しみがあると思っています。
友人の家に行ってびっくりすることは、音楽が好きだといってもステレオがなくてPCで音楽を聴いていたりするんですよね。僕が想像する音楽が好きな人って、CDやレコードが山ほど部屋にあるような人なんですが、ハードディスクに音楽入っているんです。
今僕は70年代、80年代の古い音楽を探して買っているので、データ化されていないと言えばそれまでなんですが(笑)、配信ということにはイマイチ、ピンと来ないんですよね。ただ、配信をきっかけにして、新しい音楽を知ってパッケージとして持っていたいと思ってくれる人が出てくればいいなと思います。
・今回リリースする作品について教えてください。
デビューシングルに収録した曲はどちらも今の等身大の自分で、ポジティブな要素が全面にでています。
ただ、ここで表現したものだけが自分ということでなく、他にもいろいろな曲を作ってみたいと思います。今僕は70年代、80年代のディスコ・ファンクが好きなのですが、そういうものをうまく取り込んで作品にしていきたいと思います。試聴はこちらから
(試聴にはReal Playerが必要になります。)
・アーティストしての目標は?
一つのカテゴリに収まるような作品ではなく、例えば、ハウスのコーナーにも置いてあるけど、ヒップホップのコーナーにもCDが並んでいるような、そんな作品を作っていきたいと思っています。
あえて言うなら、Ryo Kawaharaというジャンルがいいですね(笑)イメージ的にはTei Towaさんかな。Teiさんはジャンルにくくられることなく、自分の音楽を作っている。
曲に関して言うと、ダンスミュージックのトラックに限定されることなく、ボーカリストを迎えたり、いろいろな人に聴いてもらえるリスニングものも作ってみたいし、別のアーティストのリミックスもやってみたいです。
いろいろとやりたいことがありますが、今はアイデアとして自分の中にあるものを作品としてまとめて、アルバムをリリースしたいです。
・今まで影響を受けた音楽は?
In between / Jazanova
自分の中でエレクトロミュージックに対する革命が起こった作品。いろんろな音楽の制作手法を学んだと思います。
Octet / Steve Reich
ミニマルな感じがとにかく最高です。
Tap step / Chick Corea
The Slideという曲が好きで、中学生のころよくこのアルバムを聞いていました。
それから、Adrian GurvitzはAORですが好きです。あとはTei Towaさん。Dee-liteの頃からずっと好きです。
Ryo Kawahara プロフィール
東京都出身。24歳。高校時代より楽曲制作を開始。その後Jazz、Fusionを始め、現代音楽やワールドミュージック等、様々なジャンルに影響を受け、DJ活動を始める。現在、JAZZTRONIK野崎良太氏とKyoto Jazz Massive沖野修也氏のJazztronica!!@The Room、SOIL & "PIMP" SESSIONSの社長とのLove Tribe@AirなどでDJとして活躍。同時にラジオ番組やインディーズ映画への楽曲提供なども手がける。
DJ、楽曲制作共に、ハウスから、ダウンテンポ、そしてブロークンビーツまで、マルチな才能を発揮する類い稀なる存在。
11月 27日, 2008 Interview | Permalink | コメント (0) | トラックバック (0)

