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2009/05/28

SOUND FINDER Interview with Joi

Allure_1 Joe Claussellがリミックスを手掛けた"Gentle Rain"は彼のドラマティックな激情型のリミックスワークとJoiの歌声が持つオーガニックな魅力が見事に融合したすばらしい作品だった。すでにそのレコードはなかなか手に入らないものとなっていて、血眼になって探しているファンも多い。

Joiはそのファルセットボイスが大きな魅力の一つ。しかし、どうしてそのような歌唱法なのかとか音楽的な背景に何があるのか?ということはなかなか我々の所には聞こえてこなかった。今回のインタビューでは彼の音楽に対しての想いと5月13日にリリースされたニューアルバムAllure(アルーア)について話を聞いてみた。

・どんな音楽を聴いてきたのでしょうか?
もともとは母親がハワイアン歌手だったということもあり子供の頃から音楽はとても身近なものでよく人前で歌を歌ってましたね。

中学生の頃から独学でギターを始めて、高校くらいから数年ダンサーとして舞台活動もするんですけど、やがて自然と音楽に深く傾倒するようになりました。
音楽と真剣に向き合うようになってからは自分のスタイルを模索する時期があり、自分のスタイルにフィットする音楽を求めてブラックミュージックを聴くようになりました。自分にとって必要な何かが身近にあるような気がしてNYに数ヶ月行ったりもしました。NYで様々なミュージシャンと間近に接することができた経験は大きく、日本に帰国してから本格的に曲作りをするようになりました。

・何がきっかけでミュージシャンを目指したのですか?
もともと何かを作って表現したいという気持ちが子供のころから強くて、17歳くらいの頃にはエンターテインメントの世界に進むことを自分の中では決めてましたね。

・ずいぶん思い切った決断をしましたね。
そうですね(笑)ただ、そのころはほとんど勢いと思いこみだった気がします(笑)
僕の場合デビューに至るまでの期間がとても長かったんですけど、その期間を支えたのもその決断した勢いと思いこみだった気がしますね。根拠のない自信というか(笑)

気持ちが折れそうになることもあったけど辞めようと思ったことはないというか、なんかそのくらいブレないものがあったんですよね。まぁ具体的な音楽の方向性とかで迷うことはありましたけど、音楽をあきらめるということはありませんでした。

090525_1557071 その後デビューするんですが、個人的なターニングポイントは2001年にリリースした"Love Is Spiritual"という曲でした。それまで僕はクラブに遊びに行くタイプでもなかったので、ハウスというジャンルをそこまで意識することはなかったんですが、たまたまBody & SOULのコンピレーションCDを耳にしたんですよ。それはとても音楽的でメロディが大切にされていて、生命力があって、オーガニックなヴァイブに包まれていたんです。
そのフィーリングに強くインスパイアされて数日間で作り上げたのが"Love Is Spiritual"でした。今聴くとまぁ初々しいところもある曲なんですけど(笑)当時この曲をマスタリングしているとき何かがこみ上げてきて涙が止まらなかった。今まで見えなかった景色が見えたような感じが一瞬したんですよね。
仕上がったら今度はJoe Claussellに聴いてもらおうと思って彼に送ったところ、彼が気に入ってくれてHeavy playしてくれるようになった。その頃の国内マーケットは今ほど柔軟ではなかったですし、そんな中、Joeとの出会いで僕の中に新鮮な風が流れたんです。
良いものを作ったら、良い反応がある、ミュージシャンとしてはこのシンプルなレスポンスがとてもうれしかったし、そんなフィールドでやっていきたいって思ったんですよね。小さいけど何かをつかんだような、そんな瞬間でしたね。

・Joiさんの音楽は声が大きな魅力になっていると思いますが、ご自分ではどのようにお考えですか?
僕のアイデンティティのようなものなので、僕の中心にあるものです。
僕は曲も作るしアレンジもプロデュースもしますが、中心にあるものはシンガーとしての自分です。他の人と違うもの、ワンフレーズ聴いただけで、Joiだ!とわかってもらえるようなスタイルをずっと渇望し、その渇望している中で今のスタイルが生まれたので、こだわりもあるし、大切にしていきたいと思っています。

・ニューアルバム「Allure」について教えてください。
昨年の夏頃から徐々に本格的なレコーディングを始めました。
当初は未完成のスケッチ段階の曲も含めると30曲くらいありましたね。そのスケッチの段階で際立っている曲もあるし、仕上げていく過程で輝いてくる曲もあるんですが、自分でビビっとくる感覚というのがあるものなのでそれに従って制作を進めていきました。そのビビっとくる嗅覚にはわりと自信があって(笑)まぁこれは言葉で説明できないですね。
選んだ曲をプレビューしながら、この曲とこの曲の間にはインタールードを入れようとかっていう感じで、全体のストーリー性も考えてアルバムを完成させました。

・アルーアというタイトルにした理由は?
2年前くらいから温めていたタイトルなんですが、引き込まれるような魅力というニュアンスの言葉で、まさにそういう作品を作りたかった。
ちなみにハワイの音楽の世界では男性のファルセットという歌唱法には神様につながるための橋渡しという意味合いもあるそうで、クリアで、美しい声ほど、より高みに連れて行ってくれると言われていると聞いたことがあります。その感覚は抽象的だけど自分の中でもあって、空へ、舞い上がっていくようなイメージは今回の作品の中でも表現したかったものですね。リスナーを聴いている瞬間だけどこかに連れて行ってしまうような、そんなイメージでこのタイトルにしました。

・リスナーの方にメッセージを。
僕はロジカルなメッセージを音楽に込めることはあまりしないタイプで、もっとより感情に届くようにとか、ヴァイブみたいなものを音楽から感じとって欲しいと思っているので、ゆったり楽しんで欲しい。あとテイストとしてはトロピカルでリゾート的なムードに溢れているので、普段クラブに遊びに行かないようなリスナーにも是非、聴いていただければと思います。

Joiからサウンドファインダーをご覧のみなさんへメッセージ

LIVE映像@Freedom Sunset 2009.5.9.
*Joiのパフォーマンス映像は1分33秒くらいから。

■作品に寄せられたメッセージ■
Joiの音楽を聴くことは僕にとっていつも楽しみだ。そして彼の新作「Allure」は本当に大好きなアルバムだよ。彼が彼自身の情熱にとても忠実に向き合ってることも、彼と彼の音楽が大好きな理由だね。多くのプロデューサーはまるでファッションのようにサウンドをころころ変えるけれども、Joiが生み出す芸術、サウンド、音楽はまさに彼そのものだ。新作 「Allure」を聴いて欲しい。そうすればそのことを間違いなく感じて楽しめるはずだよ。
この作品がアナログ・レコードでも手に入るようになって欲しいね。僕にとってそれが音楽を聴いて楽しむ最良の方法だからね。
With Peace and Unity Through Love and MusicJoaquin Joe Claussell
Sacred Rhythm Music
New York  4/9/09

新しい感覚の音なのに、懐かしいような、母胎の中で水に浸かっているような、不思議な気持ちになりました! 
何度聴いても女性の声にしか聴こえません☆ 安らぎを与えてくれる音楽で、心癒されました!
三浦りさ子
 

なんとも心地いいリズムに音色、そして美声。聞いているだけでからだが共鳴し、私の“サウンドのつぼ”を刺激してくれます。
色っぽいこの声の持ち主が男性だったことも驚き! ポジティブなオーラに包まれます。センス抜群です。
Numéro TOKYO編集長 田中杏子

Joiの新しいアルバム「Allure」。浮遊感あるトラックに乗った、中性的で繊細なファルセット・ヴォイスに、正に、オリエンタルな魅力、「Allure」を感じさせる作品です。
日本のダンスミュージック界に新たなストーリーを刻む音楽ですね。
Kuniyuki

リリースインフォメーション

タイトル:Allure(アルーア)
アーティスト:Joi
発売日:2009年5月13日
価格:2500円(税込)
レーベル:common ground recordings XQEB-1005 

収録曲

1. Flamingos -intro
2. How Beautiful
3. Allamanda Session
4. Tropicarhythm
5. Moment To Pray
6. Oriental Suite -interlude
7. Rendez-vous
8. A Routine
9. Melting Landscape
10. High Time (To Get Closer)
11. Mauritius Sunrise

「Allure」全曲試聴はこちらから

All vocals, composed, arranged and produced by Joi

HMV、TOWER RECORDS各店舗及びオンラインにて好評発売中!
HMV online
TOWER.JP

my space
mixi Joiコミュ - Joi (japan)

5月 28日, 2009 Interview | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/05/23

SOUND FINDER Interview with Ryo Kawahara

Ryokawahara2 Flower  Recordsではこれからリリースする12inchシングルは基本的には配信せず、レコードのみのリリースになる。現在のミュージックシーンにおいて、この決断はとても驚くべきこと。その記念すべき!?1枚目に当たるのがRyo Kawaharaの2ndシングル「OZONE」だ。デビューシングルをリリースしてから半年、いろいろな場所ではよく会ったりしたものだけれど、ゆっくりと話をするのは久しぶりのことだ。

・ 今回の12inchシングルは配信しないということだけど、それについてはどのように思いますか?
僕自身は世界に通用するようなアーティストになっていきたいと思っているので、世界中の人たちに聴いてもらえるチャンスが広がる配信という手段は非常に魅力的なツールです。でも、やっぱりアナログにはアナログの良さがありますし、こんな時代にアナログをリリース出来るというのはとても幸せな事だと思うので、レコードでしか聴けないというプレミア感が付く事で買ってもらえる可能性も当然高くなると思います。高宮さん(Flower Recordsの代表)が言っていたんですが「DJやってるなら、アナログ買おうよ」というレーベルからのメッセージも含まれているんです。
でも、全く配信をやらないというわけではなくて、12インチのフル尺での配信はしないというだけで、いずれは配信用に別ヴァージョンを作ってリリース出来たらと思っています。で、そのヴァージョンは配信限定という感じにするのも面白いのかな、と思いますね。

・Ryoくんの曲作りについて教えていただけませんか?
一緒にDJをやらせて頂いているJazztronikの野崎さんやKyotoJazzMassive沖野さんの影響で、昔のディスコやソウルなどをよく聴いていることもあって、DJをするときに結構プレイするのですが、後追いで聴いている事もあって、余計なフィルターを通さず聴けているというか、「今、こういう音はかけられないな」というようなその当時の常識をいい意味で知らないので、自分が気持よいと思うものをプレイしています。
このスタイルは曲作りにおいても影響していて、昔の曲を聴きながら「この部分はいいな」と思う所について自分で消化して制作するときに参考にしています。Beatから作り始める時と、メロディからの時がありますが、beatを作ったら後はベースラインなど、自分が気持よいという部分が出てくるまで弾き続けます。

・今回のシングルのために候補曲はどのくらいあったんですか?
20曲くらいありました。その中の僕が一押しだった曲をシングルにすることができました。これはレコード会社の方々も一致した意見で、うれしかったですね。

デビューシングルではフロアを意識したものを作ろうとしたわけではなかったんですが、今回のシングルについては当初よりフロアを意識した音作りを心がけました。DJはフロアでプレイして、リスナーはフロアで踊ってもらいたいですね。
そこで、人それぞれが感じる情景を思い浮かべてほしいと思います。僕の作る曲によって、聴いてくれる方々の頭の中にその人なりの世界観が作られるような曲を作っていきたいです。

余談ですが、デモの段階では「OZONE」というタイトルではなく、曲のコンセプトとしては、山や木という世界観があったので、「Mountain dance」という仮タイトルをつけていたんですが、曲名については却下されました(笑)

Dsc02802 ・ Ryoくんと同世代で音楽制作をやりたいと思っている人たちにメッセージをいただけますか。
まぁ、まだアドバイス出来るほどの身分でもないんですが(笑)。
僕が思うのは、作りたいと思ったらとにかくたくさん作って、回りの人たちにどんどん聴いてもらって感想をもらう、これが一番だと思います。でも僕も最初は恥ずかしくて人に聴かせていなかったんですが、あるとき「それではダメだ」と気がついて。で、たまたま最初に聴いてくれた人が「いいね」って言ってくれたので、それが自信につながって今に至っています。褒められて伸びるタイプなので(笑)。
あと、言い訳をしないという事でしょうか。「あれがあれば、これがあれば」というのではなく、限られた環境の中で最大限いいものを作ろうとすると、必然的にそれぞれの音がより研ぎすまされてくるというか、洗練されていくような気がしていて、そういった工夫がいい味になっていく場合もあると思うんです。

・今後の予定を教えてください。
地方に行く機会がなかなかないので、地方に行ってDJをしたいですね。
あと、この『OZONE』の後も、何枚かシングルを考えていて、その後フルアルバムをリリースする予定です。
ファーストアルバムなので、Ryo Kawaharaの最初の名刺として何年か経って聴いても恥ずかしくないメッセージ性のあるアルバムを制作したいです。

Ryo Kawaharaからのメッセージ

■リリースインフォメーション
Flrs098_jk 昨年、彗星のごとくデビューし、そのデビューEPが須永辰緒やUKのPart Time Heroesにも評価され、無名の新人ながらもレコードショップのハウスチャートなどで1位を獲得したRyo Kawaharaの待望のアナログ第2弾!
A面のOzoneは印象的な緊迫感のあるストリングスアレンジが印象的な、アグレッシヴでありながらも華麗なハウス・チューン。B面のUnder The New Eraは中盤の展開も見事な、エキゾチックさと爽快さが共存したブロークントラック。前作以上に、フロア映え抜群な2曲をカップリングしたアナログです。

  

  Flrs098

タイトル:OZONE
アーティスト:Ryo Kawahara
商品番号:FLRS-098
価格:1,470円(tax in)
発売日:5月下旬
試聴はこちら

FLOWER RECORDS OFFICIAL SITE

5月 23日, 2009 Interview | | コメント (0) | トラックバック (0)