SOUND FINDER Interview with Joi
Joe Claussellがリミックスを手掛けた"Gentle Rain"は彼のドラマティックな激情型のリミックスワークとJoiの歌声が持つオーガニックな魅力が見事に融合したすばらしい作品だった。すでにそのレコードはなかなか手に入らないものとなっていて、血眼になって探しているファンも多い。
Joiはそのファルセットボイスが大きな魅力の一つ。しかし、どうしてそのような歌唱法なのかとか音楽的な背景に何があるのか?ということはなかなか我々の所には聞こえてこなかった。今回のインタビューでは彼の音楽に対しての想いと5月13日にリリースされたニューアルバムAllure(アルーア)について話を聞いてみた。
・どんな音楽を聴いてきたのでしょうか?
もともとは母親がハワイアン歌手だったということもあり子供の頃から音楽はとても身近なものでよく人前で歌を歌ってましたね。
中学生の頃から独学でギターを始めて、高校くらいから数年ダンサーとして舞台活動もするんですけど、やがて自然と音楽に深く傾倒するようになりました。
音楽と真剣に向き合うようになってからは自分のスタイルを模索する時期があり、自分のスタイルにフィットする音楽を求めてブラックミュージックを聴くようになりました。自分にとって必要な何かが身近にあるような気がしてNYに数ヶ月行ったりもしました。NYで様々なミュージシャンと間近に接することができた経験は大きく、日本に帰国してから本格的に曲作りをするようになりました。
・何がきっかけでミュージシャンを目指したのですか?
もともと何かを作って表現したいという気持ちが子供のころから強くて、17歳くらいの頃にはエンターテインメントの世界に進むことを自分の中では決めてましたね。
・ずいぶん思い切った決断をしましたね。
そうですね(笑)ただ、そのころはほとんど勢いと思いこみだった気がします(笑)
僕の場合デビューに至るまでの期間がとても長かったんですけど、その期間を支えたのもその決断した勢いと思いこみだった気がしますね。根拠のない自信というか(笑)
気持ちが折れそうになることもあったけど辞めようと思ったことはないというか、なんかそのくらいブレないものがあったんですよね。まぁ具体的な音楽の方向性とかで迷うことはありましたけど、音楽をあきらめるということはありませんでした。
その後デビューするんですが、個人的なターニングポイントは2001年にリリースした"Love Is Spiritual"という曲でした。それまで僕はクラブに遊びに行くタイプでもなかったので、ハウスというジャンルをそこまで意識することはなかったんですが、たまたまBody & SOULのコンピレーションCDを耳にしたんですよ。それはとても音楽的でメロディが大切にされていて、生命力があって、オーガニックなヴァイブに包まれていたんです。
そのフィーリングに強くインスパイアされて数日間で作り上げたのが"Love Is Spiritual"でした。今聴くとまぁ初々しいところもある曲なんですけど(笑)当時この曲をマスタリングしているとき何かがこみ上げてきて涙が止まらなかった。今まで見えなかった景色が見えたような感じが一瞬したんですよね。
仕上がったら今度はJoe Claussellに聴いてもらおうと思って彼に送ったところ、彼が気に入ってくれてHeavy playしてくれるようになった。その頃の国内マーケットは今ほど柔軟ではなかったですし、そんな中、Joeとの出会いで僕の中に新鮮な風が流れたんです。
良いものを作ったら、良い反応がある、ミュージシャンとしてはこのシンプルなレスポンスがとてもうれしかったし、そんなフィールドでやっていきたいって思ったんですよね。小さいけど何かをつかんだような、そんな瞬間でしたね。
・Joiさんの音楽は声が大きな魅力になっていると思いますが、ご自分ではどのようにお考えですか?
僕のアイデンティティのようなものなので、僕の中心にあるものです。
僕は曲も作るしアレンジもプロデュースもしますが、中心にあるものはシンガーとしての自分です。他の人と違うもの、ワンフレーズ聴いただけで、Joiだ!とわかってもらえるようなスタイルをずっと渇望し、その渇望している中で今のスタイルが生まれたので、こだわりもあるし、大切にしていきたいと思っています。
・ニューアルバム「Allure」について教えてください。
昨年の夏頃から徐々に本格的なレコーディングを始めました。
当初は未完成のスケッチ段階の曲も含めると30曲くらいありましたね。そのスケッチの段階で際立っている曲もあるし、仕上げていく過程で輝いてくる曲もあるんですが、自分でビビっとくる感覚というのがあるものなのでそれに従って制作を進めていきました。そのビビっとくる嗅覚にはわりと自信があって(笑)まぁこれは言葉で説明できないですね。
選んだ曲をプレビューしながら、この曲とこの曲の間にはインタールードを入れようとかっていう感じで、全体のストーリー性も考えてアルバムを完成させました。
・アルーアというタイトルにした理由は?
2年前くらいから温めていたタイトルなんですが、引き込まれるような魅力というニュアンスの言葉で、まさにそういう作品を作りたかった。
ちなみにハワイの音楽の世界では男性のファルセットという歌唱法には神様につながるための橋渡しという意味合いもあるそうで、クリアで、美しい声ほど、より高みに連れて行ってくれると言われていると聞いたことがあります。その感覚は抽象的だけど自分の中でもあって、空へ、舞い上がっていくようなイメージは今回の作品の中でも表現したかったものですね。リスナーを聴いている瞬間だけどこかに連れて行ってしまうような、そんなイメージでこのタイトルにしました。
・リスナーの方にメッセージを。
僕はロジカルなメッセージを音楽に込めることはあまりしないタイプで、もっとより感情に届くようにとか、ヴァイブみたいなものを音楽から感じとって欲しいと思っているので、ゆったり楽しんで欲しい。あとテイストとしてはトロピカルでリゾート的なムードに溢れているので、普段クラブに遊びに行かないようなリスナーにも是非、聴いていただければと思います。
Joiからサウンドファインダーをご覧のみなさんへメッセージ
LIVE映像@Freedom Sunset 2009.5.9.
*Joiのパフォーマンス映像は1分33秒くらいから。
■作品に寄せられたメッセージ■
Joiの音楽を聴くことは僕にとっていつも楽しみだ。そして彼の新作「Allure」は本当に大好きなアルバムだよ。彼が彼自身の情熱にとても忠実に向き合ってることも、彼と彼の音楽が大好きな理由だね。多くのプロデューサーはまるでファッションのようにサウンドをころころ変えるけれども、Joiが生み出す芸術、サウンド、音楽はまさに彼そのものだ。新作 「Allure」を聴いて欲しい。そうすればそのことを間違いなく感じて楽しめるはずだよ。
この作品がアナログ・レコードでも手に入るようになって欲しいね。僕にとってそれが音楽を聴いて楽しむ最良の方法だからね。
With Peace and Unity Through Love and MusicJoaquin Joe Claussell
Sacred Rhythm Music
New York 4/9/09
新しい感覚の音なのに、懐かしいような、母胎の中で水に浸かっているような、不思議な気持ちになりました!
何度聴いても女性の声にしか聴こえません☆ 安らぎを与えてくれる音楽で、心癒されました!
三浦りさ子
なんとも心地いいリズムに音色、そして美声。聞いているだけでからだが共鳴し、私の“サウンドのつぼ”を刺激してくれます。
色っぽいこの声の持ち主が男性だったことも驚き! ポジティブなオーラに包まれます。センス抜群です。
Numéro TOKYO編集長 田中杏子
Joiの新しいアルバム「Allure」。浮遊感あるトラックに乗った、中性的で繊細なファルセット・ヴォイスに、正に、オリエンタルな魅力、「Allure」を感じさせる作品です。
日本のダンスミュージック界に新たなストーリーを刻む音楽ですね。
Kuniyuki
リリースインフォメーション
タイトル:Allure(アルーア)
アーティスト:Joi
発売日:2009年5月13日
価格:2500円(税込)
レーベル:common ground recordings XQEB-1005
収録曲
1. Flamingos -intro
2. How Beautiful
3. Allamanda Session
4. Tropicarhythm
5. Moment To Pray
6. Oriental Suite -interlude
7. Rendez-vous
8. A Routine
9. Melting Landscape
10. High Time (To Get Closer)
11. Mauritius Sunrise
「Allure」全曲試聴はこちらから
All vocals, composed, arranged and produced by Joi
HMV、TOWER RECORDS各店舗及びオンラインにて好評発売中!
HMV online
TOWER.JP
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