SOUND FINDER Interview with Ryo Kawahara
Flower Recordsではこれからリリースする12inchシングルは基本的には配信せず、レコードのみのリリースになる。現在のミュージックシーンにおいて、この決断はとても驚くべきこと。その記念すべき!?1枚目に当たるのがRyo Kawaharaの2ndシングル「OZONE」だ。デビューシングルをリリースしてから半年、いろいろな場所ではよく会ったりしたものだけれど、ゆっくりと話をするのは久しぶりのことだ。
・ 今回の12inchシングルは配信しないということだけど、それについてはどのように思いますか?
僕自身は世界に通用するようなアーティストになっていきたいと思っているので、世界中の人たちに聴いてもらえるチャンスが広がる配信という手段は非常に魅力的なツールです。でも、やっぱりアナログにはアナログの良さがありますし、こんな時代にアナログをリリース出来るというのはとても幸せな事だと思うので、レコードでしか聴けないというプレミア感が付く事で買ってもらえる可能性も当然高くなると思います。高宮さん(Flower Recordsの代表)が言っていたんですが「DJやってるなら、アナログ買おうよ」というレーベルからのメッセージも含まれているんです。
でも、全く配信をやらないというわけではなくて、12インチのフル尺での配信はしないというだけで、いずれは配信用に別ヴァージョンを作ってリリース出来たらと思っています。で、そのヴァージョンは配信限定という感じにするのも面白いのかな、と思いますね。
・Ryoくんの曲作りについて教えていただけませんか?
一緒にDJをやらせて頂いているJazztronikの野崎さんやKyotoJazzMassive沖野さんの影響で、昔のディスコやソウルなどをよく聴いていることもあって、DJをするときに結構プレイするのですが、後追いで聴いている事もあって、余計なフィルターを通さず聴けているというか、「今、こういう音はかけられないな」というようなその当時の常識をいい意味で知らないので、自分が気持よいと思うものをプレイしています。
このスタイルは曲作りにおいても影響していて、昔の曲を聴きながら「この部分はいいな」と思う所について自分で消化して制作するときに参考にしています。Beatから作り始める時と、メロディからの時がありますが、beatを作ったら後はベースラインなど、自分が気持よいという部分が出てくるまで弾き続けます。
・今回のシングルのために候補曲はどのくらいあったんですか?
20曲くらいありました。その中の僕が一押しだった曲をシングルにすることができました。これはレコード会社の方々も一致した意見で、うれしかったですね。
デビューシングルではフロアを意識したものを作ろうとしたわけではなかったんですが、今回のシングルについては当初よりフロアを意識した音作りを心がけました。DJはフロアでプレイして、リスナーはフロアで踊ってもらいたいですね。
そこで、人それぞれが感じる情景を思い浮かべてほしいと思います。僕の作る曲によって、聴いてくれる方々の頭の中にその人なりの世界観が作られるような曲を作っていきたいです。
余談ですが、デモの段階では「OZONE」というタイトルではなく、曲のコンセプトとしては、山や木という世界観があったので、「Mountain dance」という仮タイトルをつけていたんですが、曲名については却下されました(笑)
・ Ryoくんと同世代で音楽制作をやりたいと思っている人たちにメッセージをいただけますか。
まぁ、まだアドバイス出来るほどの身分でもないんですが(笑)。
僕が思うのは、作りたいと思ったらとにかくたくさん作って、回りの人たちにどんどん聴いてもらって感想をもらう、これが一番だと思います。でも僕も最初は恥ずかしくて人に聴かせていなかったんですが、あるとき「それではダメだ」と気がついて。で、たまたま最初に聴いてくれた人が「いいね」って言ってくれたので、それが自信につながって今に至っています。褒められて伸びるタイプなので(笑)。
あと、言い訳をしないという事でしょうか。「あれがあれば、これがあれば」というのではなく、限られた環境の中で最大限いいものを作ろうとすると、必然的にそれぞれの音がより研ぎすまされてくるというか、洗練されていくような気がしていて、そういった工夫がいい味になっていく場合もあると思うんです。
・今後の予定を教えてください。
地方に行く機会がなかなかないので、地方に行ってDJをしたいですね。
あと、この『OZONE』の後も、何枚かシングルを考えていて、その後フルアルバムをリリースする予定です。
ファーストアルバムなので、Ryo Kawaharaの最初の名刺として何年か経って聴いても恥ずかしくないメッセージ性のあるアルバムを制作したいです。
Ryo Kawaharaからのメッセージ
■リリースインフォメーション
昨年、彗星のごとくデビューし、そのデビューEPが須永辰緒やUKのPart Time Heroesにも評価され、無名の新人ながらもレコードショップのハウスチャートなどで1位を獲得したRyo Kawaharaの待望のアナログ第2弾!
A面のOzoneは印象的な緊迫感のあるストリングスアレンジが印象的な、アグレッシヴでありながらも華麗なハウス・チューン。B面のUnder The New Eraは中盤の展開も見事な、エキゾチックさと爽快さが共存したブロークントラック。前作以上に、フロア映え抜群な2曲をカップリングしたアナログです。

タイトル:OZONE
アーティスト:Ryo Kawahara
商品番号:FLRS-098
価格:1,470円(tax in)
発売日:5月下旬
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