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2009/10/05

SOUND FINDER interview with Manami Morita

Manami01_2 今回のインタビューはアメリカに拠点を置き、活躍する若干(今年で)25歳のピアニスト、Manami Moritaさんです。昨年アメリカで自主制作発売されたアルバムColorsが1年の時を経て、いよいよ日本でもランブリングレコーズから国内盤として発売になりました。
ピアノトリオで演奏される彼女の音楽はしっとりと成熟した質感ではなく、飛び出す音はどこまでも素直で瑞々しく、聴く人を元気にしてくれる、そんな若々しいジャズです。まだ本格的にピアノを始めて10年、好きなアーティストは椎名林檎と話す彼女。日本を旅立つ直前に話を聞くことができました。

日本でライブをやるというのは初めての経験だったのですか?どんな感想を持ちましたか?
日本に帰ってきて、日本にいたころの友人とライブをやるということはありましたが、自分のバンドで演奏するということは初めてでした。
とても新鮮な気持ちで演奏することができました。  

 

先日のライブはとても良かったですね。
どうもありがとうございます。

Goin' Homeはとってもいい曲です。素朴な味わいがあって、アルバムの中で一番好きな曲です。アンコールでこの曲を演奏している時に涙している人がいて、僕はその人をみて目頭が熱くなりました。
えっ!そんなことがあったんですか!それはとてもうれしいです!
あの曲は聴く人によって、印象が全然違うようで、とてもウキウキしている気持ちを表現しているととらえる人がいるんですよ。

そうなんですか?僕は遠く離れた異国の地で郷愁を誘うような印象を受けましたが。
私もそのようなイメージであの曲を作ったんです。
ちなみに、曲の最後に入っているフレーズは、実家は引き戸でその戸を開けて「ただいま!」って言っている感じなんですよ(笑)。

作曲について教えていただけませんか?
ピアノの練習をしながら、こういうメロディがいい!というのが浮かんでくることが多いですね。その時に感じた音楽と自分の頭の中にある何かしらの情景が一致するということがあります。曲名があって、こういう曲を作ろうとすることはないですね。日常の出来事を形にしたいと思っています。
アルバムに収録されている曲はいろいろなバリーエーションがありますが、人の持つ多面的な部分を表現できればいいなと思っています。そういった意味も込めてアルバムタイトルはColorsになっています。あと、私は曲を色になぞらえたりするんですよ。

ジャズの後ろにロックを感じたんですが、音楽的な志向はどこにあるのでしょうか?切ない感じの曲もあれば、豪快な感じの曲もあって、ひょっとしたらピアノトリオじゃなく、ロックバンドやりたいと思っているのでは?と感じたんですが。
中学、高校のころは洋楽が好きで聞いていたというわけではなく、J-POPが好きでモーニング娘。とかをカラオケで歌っているような子でした。
そもそもロックというものがどういう音楽をさしているか?ということが分からないので、自分としては意識していないと思います。
中学のころはビッグバンド部に所属してベースを担当していました。このころにジャズって面白いなと思いました。
高校に入ってもビッグバンド部に入部するのですが、ここでピアノを弾き始めるようになりました。子供のころクラシックピアノは弾いていたのですが、高校でピアノを真剣にやるようになりました。
今一番聴いている音楽はラベル。クラシックに興味があります。
あと、椎名林檎はとても好きですね。

最近になってようやくインプロビゼーション(即興演奏)が楽しくできるようになりました。バークリー時代、インプロビゼーションの時間は苦痛でしたねぇ(笑)
やっと、自分のやりたいことをインプロビゼーションで表現できるようになった感じです。

上智大学を中退してまで、バークリーに行こうというモチベーションの源はなんだったんでしょう?
一生懸命勉強して入学したものの、入学後は勉強もしないで遊んでばっかり。私が入学したのは外国語学部英語学科だったのですが、入学当初はおぼろげながら、英語の教師かキャビンアテンダントの仕事に就きたいと思っていました。でも、果たしてそういう人生を自分は求めているのか?ということが疑問でした。授業も出席しなくなり、このままではいけないなという気持ちなったんですが、そのような中で小曽根真さんがバークリー出身だということを知り、行くしかないなと(笑)
奨学金の制度に応募したら、合格したので、思い切って行くことに決めました。

どうしてそこまで音楽を信じることができたんですか?
音楽をやっている時の感覚が違うんですよね。音楽に対しての真剣度合いが全然違ったんです。同じように英語に対して、真剣になれるかというと、シェイクスピアも素晴らしいし、映画も見たし、本も読みましたが、音楽ほど、のめりこんでまで追求しようとはどうしても思えないんですよね。

元々アメリカに行きたいという気持ちがあり、留学制度が充実していることもあり上智大学への進学も決めたにも関わらず、わだかまっている状態が続くのであれば、自分のやりたいことを追求しようと思って、大学を辞めました。

バークリーでは授業がとても忙しくって、ずっと勉強ばかりしていました。日本の生活とは全く違う。ずっと音楽をやっていましたね。課題もたくさんあって、ものすごく勉強をしました。

どうしてこういう決断ができたかということは自分でもよくわからないのですが、今になって思うのは、人と真逆の人生を歩みたかったということと、人生を急ぎたくないという気持ちがあったんだと思います。

人生を急ぎたくないというのは?
会社に勤めて、毎月お給料をもらって、家を建ててというような人生設計を自分が思い描けないんです。
女の子なので、きれいな洋服をきたいな、とかそういうことは思いますが、著名なブランドのカバンがほしいとかそういうことは思わないです。もし、そういうお金があるんだったら、グランドピアノを買いますね。
今、婚活とか流行っていますが、私には全然それがわからない。まだまだ自分にはやりたいことがあるんです。
ミュージシャンは60歳、70歳になっても仕事があるんですよね。好きな演奏をずっと続けることができればと思っています。

日本を拠点に活動することは考えていらっしゃるのですか?
今のところ、考えていません。アメリカは刺激が多い国なので、アメリカを拠点に活動していきたいと思います。ふらっとライブハウスに有名なミュージシャンが現れる、そんな環境に身を置いていたいです。

Manami Moritaからサウンドファインダーの皆さんへのメッセージ

僕がアルバムの中で一番好きな曲、Going home

リリースインフォメーション

Jacket_2 アーティスト : Manami Morita
タイトル : Colors
レーベル:Rambling Records
価格 :¥1,998(tax in)

収録曲
01. My Little Blue Sweetie
02. Jungle Book
03. Sleeping Tiger
04. My Favorite Things
05. Esp.
06. Interlude
07. Goodbye at 12:00 AM
08. Goin’ Home
【国内盤限定ボーナス・トラック】
09. SUMMERTIME

CDの購入はこちらから

10月 5日, 2009 Interview |

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