2010年1月16日(土)SOUND FINDER RADIO@SHIBUYA FM(78.4mhz)
新年1発目の番組はミュージックマガジンの矢川君です。ミュージックマガジンの特集はアーティストにフォーカスしているものではなく、音楽業界にスポットをあてていて、興味深い内容になっています。
是非皆さんも手にとって、お読みいただきたい内容です。
ミュージック・マガジン2010年2月号 定価700円 1/20発売
【特集】どうなる?これからの音楽生活
音楽をとりまく現在の“状況”はとても複雑。CDが売れないとあちこちで耳にするのに、かといってデータ配信ビジネスが主流になった様子もない。メジャー・レコード会社の規模はどんどん小さくなって、それと反比例するかのようにインディ・レーベルが無数に増殖し、もはや誰も把握できないほどの数のCDが日々生まれている。インターネットの世界では、タダで音楽やライヴ映像を楽しむことが当たり前になっていたりもする。…という状況って、私たち音楽ファンにとって幸せなの? どういう意味があるの? 私たちの音楽生活を“ネクスト・ステージ”に進めるために、今、何を考えることが必要なんだろう。
1.IRM / Charlotte Gainsbourg
今月は特殊な特集ということもあって、特集とは別に記事になっているものを中心にお送りします。
シャーロットの指名で、ベックがプロデュースを担当したという新作。ベックらしい音の選び方で全体が構成されていますが、中でもクールなリズムが印象的なこのタイトル曲を。
2.One-Armed Bandit / JAGA JAZZIST
昨年来日してそのライブパフォーマンスも絶賛されたノルウェーの大所帯インストバンド。
フェラ・クティのアフロビートにワーグナーを乗せるというアイデアから生まれたという、何度も意外な展開を聞かせるプログレ曲。ミックスはトータスのジョン・マッケンタイア。
3.Left handed girl / JAMES YUILL
イギリスのフォークトロニカの新人。アコースティック・ギターととてもきれいなメロディに、エレクトリック・ビートが気持ちいい。新川さん曰く「フォークトロニカだか何だか知らないけど、これは『ポップス』!」とのことです。
4.Peruma / AKEBOSHI
フォークトロニカの要素を少なからず持っている日本人のアーティストにこの人が居ます。映画『ぐるりのこと。』のエンディング・テーマとなった名曲。歌詞がまたとっても染みるんです。
5.黒猫のチャチャチャ / 小島麻由美
衝撃的なデビューからもう15年、8枚目のオリジナル・アルバムがリリース。
ジャジーなスウィング感と昭和歌謡な味わいが絶妙に入り乱れた唯一無二の音楽性は健在です。
6.Funky もどって来いよ / ネタンダーズ
その小島麻由美のバンド・リーダー&ギタリストを務める塚本功のバンド、ネタンダーズが昨年出したアルバム「衝動」より。このバンドが出す太っといグルーヴは今たくさん出てきている若い日本のファンク・バンドたちの比ではないです。
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【特集】リイシュー・アルバム・ベスト
ゼロ年代最後=2009年のリイシュー界は、ここ数年来の動きの総決算であるかのように、CDやDVDをパッケージした様々な形のリリースで、我々音楽ファンを楽しませてくれました。“モノリス”を思わせたビートルズの黒箱と、ついに実現したモノ白箱、ウッドストックの赤箱、ニール・ヤングの巨大な箱!!…と、政権交代が実現したにも関わらず久々にハコモノが数多く作られたのも、嬉しい驚きでした。一方で、“次世代”メディアへの取り組みもかなり本格化。音源配信の世界でも新たな取り組みが始まっています。音楽とは何か? 音楽へのこだわり=モノへのこだわりなのか? と、様々な“?”印が浮上し始めた中でふり返る、レココレ的“再発アルバム・ベスト10/5”です。
7.You Really Got A Hold On Me / The Beatles
去年のリイシューの一番の話題といえばビートルズのリマスターを置いて他にないでしょう。『レコード・コレクターズ』でもロック2部門、リマスターCD部門、オールディーズ部門、読者が選ぶ部門など多数の部門でランク・インしました。曲はなんとなく気分で、このスモーキー・ロビンソンのカヴァーを。
8.Suspicious Minds / Elvis Presley
69年に地元メンフィスで録音された「エルヴィス・イン・メンフィス」「バック・イン・メンフィス」(70年)にボーナスを加えたデラックス盤がリリースされました。最後の全米NO1シングルとなったこの曲を。
9.Jesus Christ / Woody Guthrie
Rounderより『My Dusty Road』という4枚組ボックスがリリース。マイケル・ムーアの「キャピタリズム」という資本主義を痛烈に批判している映画が公開されましたが、そのエンディングに流れたのがこの曲です。
「資本家がイエスを殺した」
イエスは金持ちに言った。
「貧しい者たちに施しなさい」
だから奴らはイエスを葬り去った
10.ホビット / 岡林信康
昨年、ディスクユニオンが岡林信康のすべてのアルバムを再発。年末にTBS「情熱大陸」でも岡林特集が組まれました。この曲は73年の大晦日公演を収めたライブアルバムより。「フォークの神様」を嫌がった彼が一度失踪して復活した後、社会運動に巻き込まれていく自分を茶化して歌っている曲。ファンキーなバンドサウンドを支えるリズム隊ははっぴいえんど。歌はラップのようであり、「音頭」のようでもあり、現在岡林が提唱する「エンヤトット・ミュージック」の原型のひとつなのかもしれません。
11.春よ来い / はっぴいえんど
その岡林のバックを務めていたはっぴいえんどのファーストアルバムの1曲目を。「新しい日本語のロックを確立するんだ」というような強い意思のようなものがスピーカーの音から迫ってくるようです。
12.Southern Man / Neil Young
今月号の第2特集はニール・ヤングの「After the Gold Rush」のアルバム特集です。
全曲解説から、貴重アナログ盤紹介、バージョン違いリストなど、徹底的にマニアックにこのアルバムに迫ります。個人的にも大好きなアルバムで、どの曲をかけてもいいのですが、一番有名なこの曲をどうぞ。
Text&selected by 矢川俊介
1月 16日, 2010 SOUND FINDER talks | Permalink
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