SOUND FINDER Interview with HB
CDを聴いてびっくりした。ドラム、パーカッション、ベースの3人組でありながら、楽器の重なりが美しく広がるディープな音世界。それぞれの楽器が浮かびあがるようなミキシングが施され、リスナーに媚びることなく、自分たちの音楽を追求しているサウンドは圧巻の世界だ。しかも全員女性。クロマニヨンをもっとディープにしたようなサウンドにどんな女性が演奏しているのか?と興味が湧く。
インタビューは4月3日にelevenで行われたimproでライブパフォーマンス前に行ったが、
improのレジデントDJ松浦俊夫が彼女たちを紹介するときに「最初男性が演奏しているのか思った。でも、女性が演奏していると聴いてびっくり!レコード会社にすぐに連絡して今日のライヴをお願いした」って紹介してたけれど、このサウンドを聴けば、その素早いアプローチに納得する。パーカッションのmuupyが「ポップなアルバム」と言い切るアルバムは今月21日に発売になるが、それに先駆けてインタビューをみなさんにお届けします。
・HBというバンド名はどういう意味なんですか?
maki999:Hard Black、鉛筆のことを指してます。特にこれといった理由から付けたわけではないのですが(笑)
・ブラックミュージックが好きというわけでもないんですか?
maki999:そうですね。特にブラックミュージックだけが好きというわけでもないんですよね。
・ダビーなところがあったり、複合的なリズムを強調しているところがあったり、プログレ的な側面があったり、みなさんはどういう音楽が好きなんですか?
maki999:スティーヴ・ライヒが好きですね。あと、ハウスやテクノなどのダンスミュージックが好きです。曲作りの面で参考になることが多いですね。ライヒは。
muupy:なんでも聴くんですが、パーカッションがフィーチャーされている音楽は好きです。レゲエ・ダブだったり、ブラジルものだったり、アフリカンだったり。ジャズやクラブミュージックも好きです。音楽にのめり込んだきっかけはレイヴを体験してからですね。
tucchie:私はレゲエ、ダブ、ソウルとか好きです。
・どういういきさつでバンドを始めたんですか?
maki999:元々は別々に活動していたのですが、muupyといつか女性だけのバンドをやりたいねって話していたのが、きっかけです。
muupy:元々ポリリズムが好きという話をしていて、二人でスタジオに入っては5拍子やってみる?とか7拍子やってみる?とか、そんなことばかり練習していました。
maki999:なかなかベースの人が見つからなかった時に、maccafatのダイハチ君の紹介で、tucchieのことを知って、当時スカバンドをやっていたtucchieのライヴにいって、スカウトしました。
tucchie:元々muuちゃんとは顔見知りだったんです。ライヴ中「muuちゃん、なんでここにいるんだろう?」と思ってたんですが(笑)ライヴが終わって、2人と話をして、参加することになりました。私は一番最後にバンドに入ったんですが、入った当時はいろいろな楽器の人達がいたので、聞こえないな~と思って(笑)
muupy:makiちゃんがいろんな人達に声をかけて、8人くらいで活動していたことがあるんです。
maki999:2005年にフジロックに出演したんですが、その時は7人でしたね。
・フジロックに出てなにか心境の変化とかありましたか?
maki999:特になかったです。大変だったなあと(笑)
muupy:ライヴはやってて楽しかったですよ。
maki999:その後、いろんな事情があって人が減っていき、最後はこのリズム隊の3人になりました。
tucchie:3人になって、透き通ったというか、見晴らしがよくなった気がしましたね(笑)大所帯ならではの楽しさもありましたが、3人になってからもいい演奏ができていると思います。
・このようなサウンドを作ることは最初から意識していたのですか?
muupy:女性らしいものを作るとか、そういうことを全く意識することがなく、自分たちがいいと思うものを作ることを考えました。3人の個性・感性が合わさって結果的に生まれたサウンドだと思います。
・アルバムタイトル「Black Hall in Love」について教えてください。
tucchie:Black Hallという単語が好きで、絶対に使いたいなと思って。
・で、Loveをつけたんですか?
一同:(笑)
tucchie:Loveも同じくらいハマっていて、響きがよくって。
maki999:曲名って、なかなか決まらないんですよ。メッセージとかを込めるようなバンドでもないので、アルバムを制作するときになって、曲名を考えたりします。
muupy:サウンドそのものに意味があると考えているので、タイトルとはあまり深く考えないんですよね。
・Handsome Boyってタイトルが気になったんですが。
muupy:曲名に困ると、HBを頭文字になるような曲名を考えるのですが、それがHandsome Boyです(笑)その他にもHam & BaconとかHealthy & Beautyとか、Home Bakeryとか(笑)
tucchie:1stアルバムでもHard Beerってのがあって、外国の人に「なんだそれ?」と(笑)
・曲作りについてはどのように進めていくのでしょうか?曲名とかあるとイメージを作りやすいと思うのですが。
muupy:リズムのテーマを決めて、そのリズムを深めて行く感じで、曲作りはしています。タイトルは最後につけますね。普段から新しいリズムを考えていて、頭の中で探検をしてます(笑)今回はアルバムに8曲収録されていますが、1曲を除いて、曲としては完成していました。
tucchie:1stアルバムから3年くらい経過しているので、その間に曲も書きためていたので、曲作りという点では大変ではありませんでした。
・ミックスとかも自分達でやっているのですか?
muupy:宋さん、出番ですよ(笑)今回のトータルプロデューサーです。
宋基文:今まで聴いてきた楽しかったもの、かっこよかったものというものに近づけるような作品にしたかった。
muupy:絶対の信頼があるので、すべて宋さんにお任せしました。今日もライヴのPAとかもやっていただいています。
・このアルバムをどういう音楽を聴いている人たちに聴いてもらいたいですか?
muupy:理想はどんなシーンに行っても聴いてくれる人がいる、ジャンルが定まっていない、一つの形になっていないところが魅力だと思っています。呼ばれるイベントもいろいろあります。クラブ系のもの、ロック系のものなど、なんでもハマると思っています。
tucchie:CDが並ぶのはクラブのコーナーであってほしいけど、聴いてくれた人がロック、テクノ、ダブ、ジャム、どれを感じるのもありだと思います。熱い内容になっているので、ぜひいろいろな人に聴いてほしいです。
maki999:いろんな人に聴いてもらいたいと思います。
・年配のリスナーにもウケそうな感じですが。
maki999:そうですね。今まで聴いたことがない音楽という感じで、受け止めてもらっています。
muupy:女性がこんなことをしている!って感じなんでしょうかね。もちろん若者にも聴いてもらいたい。
宋:20年周期で音楽はまわっていると思うのですが、丁度今1990年代の音楽が色濃く出ています。この時代の音楽は1970年代の音楽からの影響が強いので、その年代の音楽を聴いていたリスナーにはなじみやすいと思っています。
muupy:ジャンルでくくることは難しいと思いますが、HBというジャンルを作っていきたいですね(笑)
・今後の予定について
muupy:6月4日に渋谷O-NESTでリリース記念ライヴがありますので、是非遊びに来てください。
HBからサウンドファインダーのみなさんへ
HB: BLACK HOLE IN LOVE
PCD-25115 2,625Yen (tax incl.) Release Date:
10.04.21
●P-Vine原盤
TRACKLIST:
Hard
Block
The Milky
Way Stream
Handsome
Boy
Dark
Matter
Moopia / Cacomopia
Nanadub
First
Contact (with Hiroshi Higo)
恋のブラックホール (with Nogera & Ran-Co❤)
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