« レコードフェア情報:一箱レコード市開催!吉祥寺ONIGIRI STATIONにて7月31日 出店参加者募集中! | トップページ | リリースインフォメーション:Mountain Mocha Kilimanjaro(マウンテン・モカ・キリマンジャロ) シングル6連続リリース企画、スタート! »

2011/08/04

SOUND FINDER Interview with World Sketch

Tomoharumoriya_2ずっと札幌を拠点として活動してきたWORLD SKETCHが、初のフルアルバム「ワンダフル」をリリースする直前のことだった。サウンドファインダーblogでインタビューしたとき、そのアルバムからは、とっても幸せなヴァイブを感じ、誰もが欲しがるメロディを的確に表現したポップスとしてのダンスミュージックだと感じた。

あれから2年……。WORLD SKETCHがセカンドアルバム「Ready To Love」をリリースした。

前作では、老若男女を問わず、誰もが楽しめる音楽を目指していた。そのためにはヴォーカルがあるほうがいいと言っていたのだけれど、今作では、インスト曲も収録されている。そして、あのメロディアスさはそのままに、よりダンスフロアを意識した音に変化したのではないか、と感じた。クラブミュージックを中心に活躍するコンポーザー&マルチプレイヤーである守屋友晴にいったい、どんな心境の変化があったのか? そのワケを探ってみた。


--今作はインストが入ってます。3曲目のVolcanoを聴いたときに、心境の変化があったのかな? と思ったんですが、どうなんですか?

実はファーストアルバムを出してから、ダンスフロアによく出るようになったんですよ。すると、その空気感をどんどん取り入れていきたいな、と思うようになっていったんですね。特に僕はシンガーじゃないんで、自分が前に出ているアルバムなのに歌モノばっかりなのもどうかな、と。そこで、自分を主張出来る曲をもっと作りたいなぁ、と思うようになっていったというのがありますね。

--アルバム全体を通して、ダンスフロアの音を意識したフィーリングが入っているなぁ、と感じました。特にタイトル曲になっている1曲目のReady To Loveを聴いていて、かなりダンスフロアに行くようになったのかなぁ、と。

曲の構成なんかも、凄くダンスフロアの空気感を意識するようになったんで、常にその場にいる人たちの動きを頭の中で想像しながら構成を考えるようになりましたね。Aメロ、Bメロまでは我慢して落としておいて、サビの部分でグッと盛り上げていって、ドーン! みたいな(笑)。

--ダンスフロアの空気を感じることによって、自身の曲作りで一番、何が変わったんですか?

そうですねぇ……、〝踊れる音〟かな? それを今、一番意識しているかもしれないですね。ただグルーヴをキープさせるということだけじゃ満足できないというか、もっとその上を行きたいというか。フロアにいる人たちに、うねるような波を立たせたいという感覚ですかね。そこが、今回のアルバムでこだわったところだと思います。

--確か、配信のみでやっていたWe are the Worldのカヴァーが今回のアルバムに入っていて、最後にファーストアルバムのタイトル曲にもなったwonderfulの新しいミックスが入るという構成になっていますね。どんなイメージでこういう曲の並びになったんですか?

それはですね、もし、この楽曲を自分でプレイするなら、この曲順でっていうイメージですね。

--なんか、 凄くDJ的な感じが……。もしかして、DJも始めたとか?

そうです。始めたというか、今、やってます(笑)。DJプレイしながら、キーボードを弾くっていうスタイルでやっているんですね。それで、ダンスフロアで今、一番盛り上がるのがWe are the Worldなんですよ。それもあって、セカンドアルバムに向けて、当初はこの曲をメインにしようと考えていていたんです。だから、今作のアルバムのテーマは〝世界愛〟というか、世界を包み込むような愛、そういうイメージを抱いていました。でも、やっぱりメイン曲はカヴァーではなく、オリジナル曲がいいんじゃないかということで、世界愛をテーマにしたアルバムのタイトル曲になるオリジナルとして作ったのが、Ready To Loveなんです。

--手がけたリミックスだけ見ても、蒼々たる顔ぶれですよね。東方神起もあれば、FreeTEMPOにDOUBLE、浜崎あゆみ、幸田未來、中島美嘉、土屋アンナ……。何を求められて、多くの依頼がやってくると自分ではお考えですか?

歌を殺さずに、フロアライクにするアレンジですかね? けっこうフロア、フロアなアレンジにし過ぎちゃうと、メロディーが活きてこなくなる。それを殺さずにっていう、さじ加減が最も僕のこだわっている部分です。たぶん、そういうメロディアスっていうところで依頼が来るんじゃないのかな、と思いますね。

--音的には、ヨーロッパのハウスに近い感じもします。KaskadeやDeadmau5を聴いている人たちなら、 凄い喜びそうな音なんじゃないかなぁ、と思ったりしたんですけど、海外、特にヨーロッパ進出とか考えたりはしませんか?

海外ですかぁ……、まだちょっと早いかなぁ?(笑)。でも、チャンスがあるなら、ぜひ行きたいですけどね。ヨーロッパは、イギリスに行ったことがあるんですよね。その時、普通に住みたいなって思いました。街の雰囲気がすべてデザイン的というか、洗練された感じがもの 凄く好きですね。ヨーロッパ的な建物のデザインが僕は大好きで、実はそのへんの趣味がジャケットの中の写真とかに出ていますし、曲作りにも影響している部分もあると思いますね。

--曲作りで気を使っているところはどういうところで、書き始めはどうやって始まる感じなんですか?

やっぱり、最初はピアノ弾きながらの鼻歌ですね。鼻歌で歌ってて、適当英語でデモを作るんですよ(笑)。で、歌詞はすべて適当なんだけど、勝手に韻を踏んじゃうんですよね。その適当英語の歌詞のハマりが 凄くいい、というか、良すぎるらしくて、それを上回る歌詞をはめるのが難しいってよく文句を言われちゃいますね(笑)。意味はまったくなくて、ただ響きだけで歌ってるんですけど……、Loveだけは頻発します(笑)。やっぱり、基本的にはイメージとして〝愛〟が根本にあるんだと思いますね。曲作りでこだわる、という意味では、インストのほうがこだわりが強くなってきたかもしれないですね。最近は、とにかくダンスフロアで聴いてカッコイイ曲を作りたい、というのがありますね。

--今回のアルバムのなかで、個人的に一番好きなのが、実はインストのVolcanoなんですよ。イロイロなエッセンスが入っていて、最後にウワァーって盛り上がっていく感じがイイな、と。アナログレコードもお願いします(笑)。

僕の周りでもVolcanoが一番好きだっていう人が多いんですよ。結構メロディーもミニマルで、ひたすらそれの繰り返しなんですけど、どう飽きさせないで聴かせるかっていうところを最後までこだわったんです。ダンスフロアで聴いて盛り上がる曲っていうのは、音の広がりとか高揚感を感じられる曲なんです。Volcanoは、そこに最もこだわって作った曲のひとつなんですよ。作曲もそうなんですけど、トラックダウンもミックスダウン、マスタリングまで、すべて自分でやってるんですけど、そこまでこだわるっていうのは、やはり、自分のなかに、曲の広がりというか高揚感の確固たるイメージがあって、それを完璧に創り上げたいというのがあるんだと思います。

--しかし、作曲からトラックダウンまで一人でやると、頭のなかがゴチャゴチャになったりとかしないですか?

それが、僕の楽しみなんですよ(笑)。

--ドS、いや、ドMっぽいですね(笑)。

ドMのドSかもしれないですね(笑)。自分の頭の中には完成形のイメージがあるんです。でも、いざクラブでかけてみたら、ちょっと鳴りがイメージと違ったなぁ、と不満が出てきたりして、何回も変えちゃうんですよ。なんか、つきつめよう、つきつめようとしちゃって、けっこうみなさんにはご迷惑をおかけすることも多くて……(笑)。

だけど、ここまでこだわれるっていうのは、全部できちゃう僕にしかできないことなのかな、と思うし、やっぱり誰かにやってもらうとなると、気を使うじゃないですか。それで、今回はすべてを一人でつきつめてやってみました。

--そこまでつきつめるというのは、なかなかできないですよね。まるで武士のようです(笑)。

けっこう孤独でした(笑)。でも、好きでやっているので。完璧主義者的なところもあるかもしれないですけどね。

--現時点でWORLD SKETCHが描いている夢スケッチみたいなものってあるんですか?

名前が立っているクリエイターというか、プロデューサー的存在で、サウンドプロデュース業をメインとしてやっていきたいですね。その目標に向かっていくための活動が、WORLD SKETCHという感じですね。

--ファーストアルバムはいろんな人に聴いてもらいたいとおっしゃってましたが、今回のセカンドアルバムはどんな人にアピールしていきたいですか?

そうですね、やはりクラブ好きな人にアピールしていきたいですね。Ready To Loveをキッカケに、もっともっとクラブの楽しさを多くの人に知ってもらえれば嬉しいな、と思います。僕自身、今はクラブで遊ぶのが楽しくてしょうがないんですよ。やっぱり好きなんでしょうね、クラブが。

DJとしてプレイしていなかった守屋友晴が、実際にダンスミュージックをプレイするDJへと変貌していた。その活動のなかで、フロアで踊る人たちの〝空気〟を感じ、それを音作りに昇華させていった結果、自分の持ち味(メロディ、ポップさ)と、ダンスミュージックが持つ機能性が見事に融合した作品になったんじゃないか、と思った。今作を聴いていて、ダンスフロアを意識するとこういう感じの音になるんだろうなぁとは思っていたけど、まさにその通りだった。Deadmau5やKaskadeといったヨーロッパのハウスに興味がある人は、ぜひ、一度聴いてみて欲しい。

インタビュー サウンドファインダー新川宰久
構成・文 國尾一樹

Xnae10041_2WORLD SKETCH 2nd アルバム「Ready To Love」
2011.8.3 Release \2,625(tax in) XNAE-10041


"孤高のメロディストが奏でた旋律の欠片・・・"
2009年7月に発売した「Wonderful」でクラブヒットを生み出し、中島美嘉、May J.、BIGBANG等への楽曲提供が多くの話題となったのも記憶に新しいところ。最先端のクラブミュージックと独自のピアノを融合させた最新作を体感せよ!


【収録曲】 
01.Ready To Love
02.I’m So High(feat. Sky Hy)
03.Volcano
04.Turn Back The Time(feat. Alexandra Prince)
05.Shinning City
06.Never Letting Go(feat. Jonathan Mendelsohn)
07.I Feel So Good【Because of You】(feat.Terrance Downs)”Dub Mix”
08.I’ll Leave U
09.We are the World
10.Tell Them About Love(feat. Lisa Rudolph)
11.Wonderful 2011(feat.Jonathan Mendelsohn)”Extended Mix”

サウンドファインダーをご覧のみなさんへ

World Sketch プロフィール
CLUB MUSICを中心に活躍するコンポーザー / マルチプレイヤー守屋友晴のトラックユニット。 HOUSE、R&B、HIP HOPを軸とし、DANCE MUSICからメロディアスなバラード を中心に LOVE SONGをテーマとした楽曲を制作。 アーティストのサウンドプロデュースやハウスのコンピレーションCDのコンパイル、CLUBのプロデュースと、DANCE FLOORを核とした音楽制作のキャリアは約10年に及ぶ。 World Sketchの作品のリリースにあたり、親交の深いKING STREET SOUNDSの協力によりワールドワイドなシンガーとのコラボレートが実現。 近年は『ハウス・ディズニー』『ハウスネイション』への参加や様々なメジャー・アーティストへの楽曲提供が、話題を呼ぶ。


8月 4日, 2011 Interview |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/142541/52387537

この記事へのトラックバック一覧です: SOUND FINDER Interview with World Sketch:

コメント

コメントを書く