魅惑のサウンドトラック "TransAmerica", Dolly Parton、Miriam Makebaなど
TransAmerica, 邦題:トランスアメリカ
ダンカン・タッカー監督2005年作。
音楽的には、映画内で使われた(本作のために書き下ろされた)楽曲が、アカ
デミー歌曲賞にノミネートされている映画なので、王道中の王道のセレクト。
とりあえず、あらすじを・・・ネタバレします。
性同一性障害のブリー(40歳ぐらい?女性に年齢を聞いてはいけません)があ
と数日で「女の身体」を手に入れられる・・・というところから始まります。
ブリー女史、どんな御仁かというと、『オールドミス』を絵に描くとこうなる、
というタイプのalmost女性です。
そんなある日、ブリーに一本の電話がかかってきます。「スタンリーさんの息
子さんがNYの留置所にいるので、引き取りに来てください」とのこと。スタン
リーさん、とは、ブリー女史のかつての名前です。
ブリー(当時スタンリー)は大学生のころ、一度だけ女性と過ちを犯したこと
を思い出す。しかし、今の私はブリー、スタンリーなんて男じゃないわ、と思
うのですが、うっかりセラピストにこの話をしたところ、その問題を解決しな
ければ、性同一性障害の手術を受けるための同意書にサインをしてくれないと
いう。
しょうがなく、NYに赴き、留置所を訪ねるブリー。手術にお金がかかるし、莫
大な保釈金なんて払えない。保釈金が払えなければ、息子と称する少年とのご
対面も必要なく、「しょうがなかった」と帰ればいいだけのこと。よく聞いて
みると、保釈金は1ドル。1ドルを支払い、出所した少年を引き取ることに。
「あんた誰?教会の人?」息子が語るその言葉に「そう、父と子の会(だった
かな・・・ナイスネイミング!)から派遣されてきたの」と答えるブリー。見
た目は完璧な女性のブリー、お前の父だ、なんて言えるわけがない。
トビー少年を家まで送り届けてみると、トビーは会ったことのない父スタンリ
ーの写真を大事に部屋に飾っているではないか。少しづつトビー少年に興味が
わき、お節介を焼きたくなるブリー。NYから西海岸までのアメリカ横断を企て
ているトビー、ブリーは近所の教会から派遣されたと言ったものの、帰り道だ
し(ほんとは飛行機で帰りたかったが)、一緒に車で向かうことにする・・・
観ている側は、いつブリーが男(手術前なのでついているものがついている・・
ということ)だとバレるんだろう、いつブリーが父親だとバレるんだろう・・
とハラハラドキドキして、すっかりこのアホらしいストーリーに飲み込まれ
ていきます。
道中で、若いヒッピーのような青年がヒッチハイクしており、彼に気を許した
二人が、車と所持金を奪われてしまうところで、展開が変わります。
お金もなにもなくなり、ブリーが縁を切っていた実家のほかに近くに頼れる人
がいない・・・
家族と縁を切っていたブリーがトビーの出現をきっかけに家族との関係を再開
することになり、トビーもまた、実の父との関係を作り始める・・・というの
が大筋です。
要所、要所コメディタッチでありながら、家族の絆、人の生きかた、を考えさ
せられる映画でした。
アカデミ歌曲賞にノミネートされたドリー・パートンのTravelin' Thruは、よ
いです!是非聞いてください。
主なサントラ参加メンバーはこちら。
Dolly Parton、Miriam Makeba、The Nitty Gritty Dirt Band、
Lucinda Williamsらが参加。
11月 2日, 2009 Masterpiece | Permalink | トラックバック (0)








